「やすらぎの刻~道」会見に出演者らが勢ぞろい!! 風間俊介の心に残る原風景とは?

テレビ朝日系で4月8日にスタートする開局60周年記念 帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」(月~金曜午後0:30)の制作発表記者会見が行われ、脚本を手掛ける倉本聰氏、風吹ジュン、清野菜名、橋爪功、風間俊介、石坂浩二、浅丘ルリ子、いしだあゆみ、板谷由夏、大空眞弓、丘みつ子、加賀まりこ、上條恒彦、草刈民代、笹野高史、ジェリー藤尾、名高達男、藤竜也、松原智恵子、水野久美、ミッキー・カーチス、山本圭が登壇した。

本作は、2017年4月~9月に放送され幅広い世代から絶大な支持を集めた「やすらぎの郷」の主人公である菊村栄(石坂)が執筆するシナリオ「道」を新たに映像化したもので、日本の原風景をテーマにつづられる無名の夫婦の人生と、「やすらぎの郷」で暮らす人々のその後の人間模様が絡み合い、1年間にわたって放送される壮大な物語。前作の出演者に加えて新たな俳優陣がそろい、豪華な顔ぶれとなって戻ってくる。

今作について倉本氏は「一昨年に『やすらぎの郷』が終わりまして、テレビ朝日の会長に呼び出されて慰労してくれるのかと思ったら、再来年もやれと。その時は『叙々苑』の非常に熟成した特別な肉をごちそうになってまして。そっちに目がいってて、何かハニートラップにあったような感じで。僕も長いシナリオライター生活ですが(1年というのは)生まれて初めてで、えらいこと引き受けちゃったと思って。体がまず保つだろうかということで。とにかく必死になって一昨年の暮れから書き始めたのですが、途中で体を壊しまして。案の定、手術をして入院をしてというのが途中に挟まりましたけれども。それでもちょうど十月十日で全部仕上げました」と経緯を明かした。

また続編への思いとして「続編があるとは思っていなかったのでバリバリ殺しちゃったんですよ。で、続編があることになって慌てまして。新しく入っていただいて。石坂さんと浅丘さんと加賀さんはご存命でいらっしゃいますが(笑)。だいぶそこで困っちゃったんですね。まあ、困りました」と冗談交じりに苦労を語った。

そして、「道」でヒロイン・しのの晩年を演じる予定だった八千草薫が出演を控えることとなったことについて「『郷』の方の場面を少し加えまして、5シーンに出ていただきまして。そのシーンを撮る時に僕も立ち会ったのですが、お能の世界で最後に一生を終える時に舞うことを『入舞』と言いますが、本当に『入舞』を見ているような非常に厳かな雰囲気で5シーンを撮らせていただきました」と振り返った。

その八千草の役を務めることになり、石坂演じるシナリオライター・菊村の妻・律子と2役の風吹は「今年は大きな山に登ろうと個人的に計画を立てておりました。そうしたら、突然それよりも大きな山が目の前に現れて、それを越えなければいけないという大役をいただきました。せめて八千草さんには楽しんでいただけるような“しの”でありたいと思っています。そして、倉本さんにはストレスがないように、イライラハラハラしないように、頑張って一生懸命、しのを演じたいと思っております」と意気込みを語った。

前作で菊村が心を寄せた女優の孫・榊原アザミ役を務め、本作では「道」のヒロイン・しのの前半を演じる清野は「前回に引き続き、また別の役で出演させていただけることをとても光栄に思っております。そして、大先輩の方々と一緒にこの作品に立てることがとても幸せです。最初に八千草さんが『一緒に頑張ろうね』って言ってくださったんですけど、降板されて残念な気持ちはあるのですが、その言葉を自分の胸に入れて、風吹さんと一緒に最後まで頑張っていきたいと思っています」とコメントした。

しのの夫・根来公平の思春期~青年期を演じる風間は「これからの俳優人生のみならず、僕の人生の中で大きな意味を占める作品に参加させていただいていると、ひしひしと感じております。物語の中で『自分へのプレゼントだ』というセリフがあるんですけれども、後々の年を重ねての僕にとってのプレゼントにもなるように、しっかりと演じていきたいと思っております」と語り、今作のテーマでもある“原風景”について「23年くらい前に初めてジャニーズ事務所のオーディションを受けた場所がテレビ朝日の第1リハーサル室“1リハ”という場所だったんですね。多くの僕ら世代の人生があそこから変わった瞬間だと思うんですけど。旧社屋だったので今はもうなくなってしまったんですけど、心の中にある“1リハ”の風景が原風景かなと。たまたま今回もテレビ朝日さんにお世話になるということで、原風景から今に至るなと改めて感じております」と当時を思い出しながらしみじみ語った。

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