160人のわいせつ画像撮影、提供か 動画販売業の男逮捕

わいせつ動画の撮影目的で使用されたとみられる制服や下着など=高津署

 画像販売サイトに提供する目的で児童ポルノを製造したなどとして、県警少年捜査課と高津署は14日、児童買春・ポルノ禁止法違反(提供目的製造)と職業安定法違反(有害業務募集)の疑いで、横浜市栄区小菅ケ谷1丁目、動画販売業の男(39)を逮捕した。県警は押収物の解析などから、同容疑者が女子中高生を含む延べ約160人のわいせつ画像を撮影し、サイトに提供していたとみて、裏付け捜査を進める。

 逮捕容疑は、2017年7月27日ごろ、横浜市神奈川区のレンタルルームで、綾瀬市に住む高校2年の女子生徒(16)に、わいせつ動画のモデルになるよう勧誘し、画像販売サイトへの提供目的で女子生徒の児童ポルノを製造した、としている。調べに対し、同容疑者は「女子生徒は18歳以上だった」などと供述、容疑を否認している。

 県警は18年12月に同容疑者の自宅を捜索し、撮影で使ったとみられる制服や下着、画像編集機器などを押収していた。昨秋ごろに学校関係者から「下着を見せるアルバイトをしている生徒がいる」との情報提供などがあり、捜査していた。

 県警は、同容疑者が複数の画像販売サイトに、わいせつ動画を提供して17年2月からおよそ2年間に約800万円の報酬を得ていたとみている。こうしたサイトが児童ポルノの温床になっていた可能性も視野に全容解明を進める方針。

 女子生徒とは17年春ごろに会員制交流サイト(SNS)を通じて知り合い、「いいアルバイトがある」などと勧誘。モデル料として1万数千円を渡していた。モデルとなる女性を紹介すると、別途7500円を支払っていたという。

© 株式会社神奈川新聞社