中村憲剛選手、投票PR 「その1票が川崎を決める」

 川崎市選挙管理委員会は、4月7日投開票の統一地方選(県知事選、県議選、川崎市議選)のメインキャラクターに、サッカーJ1川崎フロンターレの中村憲剛選手(38)を起用する。ポスターやのぼり旗、横断幕で投票日や期日前投票を周知。中村選手本人の公式ブログ、ツイッターでも投票を呼び掛ける。

 昨年に行った市の意識調査では、今春の川崎市議選について「知っている」と答えた市民は19.6%にとどまり、4年前の25.7%からさらに下落。投票の意思を確認した設問では、全体の60.8%が「行くつもり」と回答したものの、18~29歳の年代に限ると41.2%と大幅に低下。若年層への周知が課題となっていた。

 市選管によると、幅広い世代で知名度が高いことから、中村選手の起用を決めた。若年層に対しても「川崎」「仲間」といったイメージが瞬時に伝わり浸透が図れるとして、効果に期待を寄せる。

 製作したポスターは、背景に黄色を採用して目立たせ、フロンターレのイメージカラーのブルーも織り交ぜてデザイン。サッカーボールを両手でつかむポーズで力強さを演出した。キャッチフレーズは「その1票が川崎を決める」。地名を明示することで、市民に選挙への意識を高めてもらうようにした。

 市選管の担当者は「若い人によく知られている中村選手に協力してもらった。一人でも多く投票所に足を運んでもらいたい」と話した。

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