幻の代表乗り越え金 柔道 山下泰裕さん

山下泰裕さん(61)は柔道家。1984年ロサンゼルス五輪で無差別級に出場し、2回戦で軸足の右ふくらはぎを肉離れしながらも勝ち上がり、決勝でエジプトのラシュワン選手に一本勝ちして金メダルを獲得した。五輪はその前の1980年モスクワでも代表だったが、日本のボイコットで出場は幻となっていた。全日本選手権は1977年に19歳で初優勝。1985年に9連覇を達成して引退した。その決勝まで203連勝を記録。世界選手権は95キロ超級3連覇に加え、1981年は無差別級との2冠を達成。1984年に国民栄誉賞を受賞。現在は全日本柔道連盟会長のほか日本オリンピック委員会常務理事、母校の東海大で副学長を務める。熊本県出身。

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