半透明の光るタイヤ!? グッドイヤー 伝説の名車を復刻|ジュネーブショー2019

グッドイヤー 発光するタイヤ 50年代のコンセプトカー「ゴールデンサハラ2」に装着

ゴールデンサハラ2、光る半透明タイヤで復刻

グッドイヤーはシカゴのカーミュージアム「クレアモント・コレクションズ」と共に、半透明タイヤを装着し復刻された「ゴールデンサハラ2」を2019年3月7日から同年3月17日まで開催されたジュネーブ国際モーターショーにて世界初披露した。

ゴールデンサハラ2は1950年から60年代にかけて、全米各地で数多くのテレビ番組や映画に登場した有名なカスタムカー。約50年もの間ガレージで眠り続けていたが、2018年になって発見されクレアモント・コレクションズがオークションで車両を購入した。

そして今回、シカゴのスピークイージーカスタムズ&クラシックスの協力を得て修復され、グッドイヤーにより新たに作られた半透明タイヤを装着し、復刻版が公開されることとなった。

1950年代、60年代の象徴的カスタムカー

1960年に発表されたゴールデンサハラ2は、カスタムカーデザイナーのジョージ・バリスが所有していたリンカーン カプリ(1953)に、同じくカスタマイザーであるジム・ストリートが改造を加え生み出したもの。

それは当時の新しい電子システムを実験するプラットフォームでもあり、航空機のコントロールレバーにインスピレーションを受けた加速、ブレーキング、ハンドリングの制御システムと、車の進路上にある障害物を感知するセンサーを搭載した自動ブレーキシステムを特徴としていた。

60年代当時から光っていたタイヤ

ゴールデンサハラ2には、当時のグッドイヤーによって開発されていたゴールドに光るシースルータイヤが装着されていた。

半透明構造のネオタンを使って開発したもので、タイヤに内蔵されている発光装置によりタイヤ自体が光る。これは悪天候下におけるタイヤの視認性向上やブレーキングと連動してタイヤが発光する仕組みの実現性を探る、グッドイヤーの幅広い研究範囲のひとつだった。

副社長:ヘンリー・デュモティエ氏のコメント

グッドイヤーがゴールデンサハラ2プロジェクトに再び参画できたことを、大変光栄に思っています。発見と革新は、常にグッドイヤーの核心をなすものであり続けます。

ゴールデンサハラ2 のようなプロジェクトや我々がジュネーブ国際モーターショーで発表するコンセプトタイヤの開発に取り組むことは、未来に可能性のある商品やサービスを想像する力を強化するいい機会と考えます。

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