ミランのガットゥーゾ監督、ダービーは「二重の負け」宣言…その意味とは

『Sky』は、「ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、ダービーは2重の敗北だったと話した」と報じた。

17日に行われたインテルとのダービーで3-2と敗北したミラン。チャンピオンズリーグ出場権争いという中でも痛い黒星となった。

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そしてこの試合ではもう一つ大きな事件があった。後半にベンチへ下げられたMFフランク・ケシエが激昂し、ルーカス・ビグリアに詰め寄ろうとするのを、イニャーツィオ・アバーテやリカルド・ロドリゲス、ファビオ・ボリーニらが止めている場面がカメラに映されたのだ。

試合後ガットゥーゾ監督は以下のように話し、結果よりも恥ずかしい場面を見せたことのほうが重い敗北だと語ったという。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ 「前半は絶えずプレッシャーを受けていて、まともにプレーできなかった。後半にはいくつか変更を加えた。

相手の飛び出しに苦しんでいたし、システマティックに我々を置き去りにしていた。4~5選手がね。

時に私は守備的すぎると批判されるが、自分は選手の特性を考えなければならない。それを覚えておいていただきたい。

2-0になれば、誰でも壊れてしまうものだ。インテルはフィジカルの強さとクオリティを兼ね備えている相手だ。だから私はミランのパフォーマンスに満足している。前半は求めたような事ができなかったとしてもだ。

我々はチャンスを作ったし、最後には同点に追いつけるかというところまでいった。多くのスペースがあったが、我々はミスをした」

「ただ、最も私を傷つける敗北は、フランク・ケシエがやったことだ。ベンチで見られたことだ。あのようなことは、私がサッカーに対して持っている哲学の中では受け入れられない。チームやグループの倫理という点でもだ。

ドレッシングルームにいるすべての人を尊重しなければならない。だからあれはとにかく受け入れられないものだ。

私はコーチなので、躾をしなければならない。選手も、私がそれにどれだけ気を配っているのかを知っている。

誰もが私の戦術を批判することができる。しかし私は自分のキャリアをリスペクト、集団の倫理、チームへの尊重、仲間への尊敬の上に築いてきた。何ヶ月もプレーしていない選手に対してもだ。だから、今日は2重の敗北だ」

なお、フランク・ケシエとルーカス・ビグリアは試合後のミックスゾーンでのインタビューで二人並んで謝罪をしている。

フランク・ケシエ 「僕は交代させられたことに不満を感じていた。もっとやりたいと思っていた。だからルーカスに八つ当たりしてしまった。それはミスだったと思う。とにかく謝罪したい。

彼は僕よりも年上だ。彼から学ばなければならない。申し訳ない」

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ルーカス・ビグリア 「フランクは僕が言ったことを解っているよ。状況は解決された。我々は皆勝利したいと思っているが、公の場でやることではない。ドレッシングルームの中に留めるべきだ。

このような恥ずかしい場面を見せてしまったことを、他の選手やコーチにお詫びしたい」

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