恒例の5~6月初旬は見送り 逗子海岸花火資金めど立たず

約7千発の花火が夜空を彩った花火大会=逗子海岸(昨年の様子)

 逗子市観光協会は19日、今年の「逗子海岸花火大会」の開催時期について、恒例の5月末から6月初旬は見送る、と発表した。資金集めにめどが立っていないことなどが理由。開催自体も「検討中」という。

 協会と市が共催してきた花火大会は例年、5月末から6月初旬に行われ、10万人が来場していた。だが昨年、財政難から市が協会への補助金(約1800万円)を全額カット。開催が危ぶまれたが、市民有志らが実行委員会を立ち上げて資金を募るなどし、開催にこぎ着けた。

 協会は開催時期の見直しについて▽資金集めのめどが立っていない▽台船に機材を運び込む際に利用してきた葉山港駐車場(葉山町堀内)で立体化工事が行われており、作業スペースの確保が難しい-ことなどを挙げた。

 市は2019年度一般会計当初予算でも協会への補助金を計上しておらず、協会は「開催に向け、時期や資金集めの方法などの検討を重ねている」とした。

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