温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」(箱根町二ノ平)で今春、ピンク色で館内を彩る「乙女のPINK FESTIVAL(ピンク フェスティバル)」が催される。
運営する藤田観光(東京都文京区)によると、同館はこれまでに、お茶漬けやアイスのメーカーとコラボレーションしたものなどユニークな風呂100種ほどを季節ごとに提供してきたが、担当者は「マンネリ化してきた」と明かす。風呂だけを目当てに来館する客が多く、レストランやショップなど、館内の回遊性向上も課題となっていた。
そこで今回、訪日外国人客(インバウンド)からも注目される「SNS映え」、「カワイイ」文化などに着目したイベントを企画。花が芽吹く春をイメージできるピンク色をテーマカラーとし、風呂や浮輪など統一感を持たせて装飾したり、パスタやスイーツなどの館内提供メニューを彩ったりと、館内全体に写真を撮りたくなる仕掛けを施す。
イベント期間は3月21日~5月6日。桜目当てに訪日するインバウンドや卒業旅行で箱根を訪れる学生、家族連れらによる館内消費の増加を目指す。
期間中、衣服上下、靴、小物をピンク色に統一して来館すれば、水着で遊べる「ユネッサン」エリアと日帰り温泉「森の湯」のいずれも利用できるパスポートが割引となるサービスも受けられる。
同社の担当者は「ピンクは春らしい色。囲まれて楽しい気分になってもらいたい」と話している。