長崎で桜開花 全国最速 平年より4日早く

 長崎地方気象台は20日、長崎市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表。平年より4日早く、昨年より3日遅い。全国で最も早い開花宣言となった。同市南山手町の同気象台敷地内にある標本木の花が5輪以上咲き「開花」を確認した。8割以上咲く「満開」は31日~4月3日ごろになる見込み。

 同気象台は「2月下旬から平均気温が平年より1~2度高い日が多かったことが、開花が早まった一因ではないか」としている。

 20日の長崎県内は各地で平年より気温が3~5度以上高く、松浦では今年一番の最高気温21.3度。長崎県内20観測地点のうち15地点で今年の最高気温となった。

 この日、大村市の大村公園では桜がちらほら開花。長崎市常盤町の長崎水辺の森公園では今にも咲きだしそうに膨らんだ桜のつぼみが見られた。21日は「春分の日」。水辺の森公園を訪れていた同市内の村川舞さん(21)は「春の訪れを感じますね」と笑顔で話した。

ちらほらと咲き始めた大村公園の桜=大村市

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