カージナルスが新加入の強打者・ゴールドシュミットと契約延長へ

日本時間3月22日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールはカージナルスが今オフ獲得したスラッガー、ポール・ゴールドシュミットとの5年契約に向けて最終段階に入っていることを報じ、ある関係者はMLB公式サイトに対してこの報道が事実であることを認めた。カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長は、自軍が「何かに向けて動いている」ことを明言。カージナルスに加わった現役最高の一塁手は、長期にわたってカージナルスの一員としてプレイすることになりそうだ。

ESPNのジェフ・パッサンと、セントルイス・ポスト・ディスパッチのデリック・グールドは、今回の5年契約の総額が1億3000万ドル前後になる見込みであることを伝えている。もしこの契約が無事に成立すれば、2010年にマット・ホリデイが手にした7年1億2000万ドルの契約を上回り、カージナルス史上最高額の契約となる。

カージナルスがゴールドシュミットを獲得した当初、ゴールドシュミットがカージナルスで居心地の良さを感じ、快適にプレイできるようであれば、契約延長が成立する可能性もあると見られていた。しかし、ゴールドシュミットはまだカージナルスの選手として公式戦でプレイしていない。このタイミングで契約延長が実現するのはサプライズと言えるだろう。

現在31歳のゴールドシュミットは、2013年にダイヤモンドバックスと6年4650万ドルの契約を結んでおり、今季の年俸は1450万ドル。今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったが、5年契約が成立すれば、36歳のシーズンまでカージナルスに在籍することになる。オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇り、ナ・リーグMVP投票では6位以内に4度もランクイン。昨季はスロースタートだったものの、打率.290、33本塁打、83打点、OPS.922と例年通りの活躍を見せ、通算OPSは.930という高水準である。

ここ数年、打線の軸となる強打者を欠き、打線に今一つ迫力がなかったカージナルス。その課題は、ゴールドシュミットの加入と契約延長により、一気に解決することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.