35歳のベテラン・ペンス 4人目の外野手としてロースター入りへ

招待選手としてレンジャーズのスプリング・トレーニングに参加していた35歳のベテラン外野手、ハンター・ペンスが開幕ロースター争いを制し、4人目の外野手としてロースター入りの切符を勝ち取った。日本時間3月22日、レンジャーズのクリス・ウッドワード監督が明らかにした。なお、ペンスとロースター争いを繰り広げていた若手外野手のウィリー・カルフーンはAAA級降格となっている。

ウッドワードによると、ロースター入りを告げられたペンスは目に涙を浮かべて喜んでいたという。「正直なところ、僕の昨季のパフォーマンスは十分なものではなかった。昨季より良いパフォーマンスができるということをアピールする必要があったんだ。その機会を与えてくれたことに感謝しているし、オフの間は一生懸命トレーニングに取り組んだ。ロースター入りを告げられた瞬間は、本当に特別なものだったよ」とペンス。ジャイアンツとの契約最終年となった昨季は、97試合に出場して打率.226、4本塁打、OPS.590という自己ワーストの1年となったが、今年のオープン戦では打率.333、3本塁打、OPS1.032と与えられたチャンスを見事に生かした。

一方、カルフーンのAAA級降格は、指揮官にとって難しい決断となった。オープン戦で打率.217、OPS.557と結果を残せていなかったとはいえ、ウッドワードはカルフーンのオフシーズンの取り組みを高く評価していたからだ。しかし、正左翼手のジョーイ・ギャロ、正右翼手のノマー・マザーラ、指名打者兼外野手の秋信守(チュ・シンス)がいずれも左打者ということもあり、指揮官は4人目の外野手として右打者を欲していた。オープン戦で好成績を残しているペンスが、チーム事情や指揮官の構想にピタリと当てはまったのだ。ウッドワードは「彼はロースター入りに相応しい選手だ。でも、ロースターの構成を考えて、決断を下さなければならない」と語り、苦渋の決断であったことを明らかにした。

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