ボッタスの元個人スポンサー、オーストラリアGPの“Fワード”には反応控えるも皮肉で反撃

 メルセデスF1から2019年のF1に参戦し、第1戦オーストラリアGPで優勝したバルテリ・ボッタスの元個人スポンサー、『ウィフリ(Wihuri)』のアンティ・アーニオ-ウィフリ会長は、オーストラリアGPのチェッカー後にボッタスが発した“Fワード”について、それが会社や自身に向けられたものか言及を避けた。

 予選ではチームメイトのルイス・ハミルトン(メルセデス)にポールポジションを奪われたボッタスだったが、決勝ではスタート直後の1コーナーでオーバーテイクを披露。トップに浮上すると、そのままポジションを譲ることなく2年ぶり、自身4度目のF1トップチェッカーを受けた。

 チェッカー後、高揚していたボッタスは無線でチームから祝福を受けた直後、放送禁止用語を交えながら「ある人たちへ。くそったれ!」と叫び声を上げている。

 ハミルトンとともに優勝を期待されていた昨シーズン、ボッタスは思うようなレースを戦えず未勝利に終わったため、数多くの批判にさらされた。そのなかには個人スポンサーだったフィンランド拠点の企業、ウィフリの創業者も含まれており、同社はボッタスの個人スポンサーから撤退している。

『Ilta Sanomat』紙から、ボッタスが無線で発した発言は自身に向けられたものと感じるか問われたアーニオ-ウィフリは、「私はボッタスの発言には触れない」と述べた。

「彼の発言は彼自身のものであり、私はそれに対して見解を述べることはしない」

 アーニオ-ウィフリはオーストラリアGPの結果に複雑な思いを抱いているようだ。アーニオ-ウィフリはボッタスの勝利には驚いていないことを認めたが、ボッタスの達成した結果に対して皮肉を言った。

「私は驚いていない。メルセデスのマシンは素晴らしい状態にあることを知っていた」とアーニオ-ウィフリはボッタスの結果について皮肉を言う前に語った。

「ハミルトンのマシンはスタート時から技術的な欠陥があったのだ」

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