カージナルス 2年目右腕・ハドソンを先発5番手に指名

カルロス・マルティネスの故障離脱により空席となったカージナルスの先発ローテーションの1枠。その座を巡ってダコタ・ハドソン、アレックス・レイエス、オースティン・ゴンバー、ダニエル・ポンセデレオン、ジョン・ガントの5投手が熾烈な競争を繰り広げていたが、日本時間3月22日、マイク・シルト監督はハドソンを自軍の先発5番手に指名した。メジャーデビューを果たした昨季、リリーフで26試合に登板したハドソンだが、オープン戦での5登板(うち4先発)で防御率1.72と結果を残し、先発5番手の座を手に入れた。

シルトはオープン戦で15回2/3を投げて17奪三振、被打率.203、WHIP1.02と好投した2年目右腕・ハドソンについて「(先発5番手争いのライバルだった)ガントが悪かったわけではない。ガントも優れた春を過ごしていた。しかし、ダコタ(・ハドソン)が先発5番手の座を勝ち取ったんだ。それに相応しい見事な活躍を見せてくれた」と語り、オープン戦での好投を称賛。昨季AAA級で13勝3敗、防御率2.50の好成績を残し、パシフィックコースト・リーグの年間最優秀投手に選出されたハドソンが、いよいよ先発投手としてメジャーの舞台に立つ。

昨季のハドソンはシンカーを武器に、リリーバーとして安定したピッチングを見せていたが、今年はスライダーとカーブのクオリティが向上。その結果、奪三振率も急上昇し、メジャーの舞台でも先発投手として活躍できると判断されるに至った。「チャンスを逃したくないと思っていた。自分がやるべきことをしっかりやってきたつもりだ。この春を通して、より良い投手になれたような気がしている」とハドソン。オープン戦でのパフォーマンスをレギュラーシーズン開幕後も維持できるようであれば、4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスにとって大きな戦力となる。

なお、先発5番手候補だった残りの4投手のうち、レイエスとガントはリリーバーとして開幕ロースターに名を連ねる見込み。一方、ゴンバーとポンセデレオンはAAA級降格となり、AAA級で先発ローテーションの一角を担いながら、メジャー昇格の日を待つことになる。

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