仮にフランクフルトが今の陣容を来季も維持できた場合、チャンピオンズリーグの舞台でサプライズを起こせるのではないか。アンテ・レビッチ、ルカ・ヨビッチ、セバスティアン・ハラーの強力3トップが欧州の舞台でも通用することはヨーロッパリーグの戦いで証明されており、長谷部誠を中心とした守備も抜群の安定感を誇る。
補強も驚くほどヒットした。昨夏にフランスのオセールから獲得した19歳のDFエヴァン・ヌディカは長谷部らとともに最終ラインを形成するキーマンの1人になっており、英『90min』もフランクフルトのDFの中でベストパフォーマーの1人と絶賛する。
さらに怪我で大きく出遅れてしまったが、昨夏にFCポルトから僅か300万ユーロで獲得していたFWゴンサロ・パシエンシアがここへきて調子を上げている。24歳のセンターフォワードは3月に入ってからホッフェンハイム戦、デュッセルドルフ戦と2試合続けて得点を記録しており、強力3トップに新たなオプションが加わることになった。
英『90min』は、この陣容なら来季のチャンピオンズリーグでダークホースになれると自信を持っているのだ。もちろんまずは出場権を確保する必要があり、現在フランクフルトはリーグ戦で5位だ。しかし4位ボルシアMGとは勝ち点差1、3位ライプツィヒとも勝ち点差は3点しか離れていない。2019年無敗のフランクフルトなら十分に追い越せるはず。
また、準々決勝まで勝ち上がったヨーロッパリーグをこのまま制覇してチャンピオンズリーグ出場権を勝ち取るルートもある。ここまでシャフタール・ドネツク、インテルと強敵を打ち破っており、優勝を狙うだけの力はある。
同メディアはチャンピオンズリーグ出場権さえ獲得できれば、強豪クラブから狙われるであろう選手たちにもう1シーズンだけ残るよう説得できるのではないかと見ている。選手たちの中にも現戦力でチャンピオンズリーグを戦ってみたいとの思いもあるはずだ。
長谷部にとってもチャンピオンズリーグは特別な舞台となるだろうが、この勢いはどこまで続くのだろうか。