メクル第356号 楽しく過ごせる場を 時津「サタデールーム」

 子どもたちが安全に楽しく過(す)ごせる場を提供(ていきょう)しようと、西彼杵(にしそのぎ)郡時津(とぎつ)町では毎月第2土曜日(年10回)に「とぎつサタデールーム」が開かれています。
 「とぎつ子どもの居場所(いばしょ)づくり実行委員会」(田窪幸男(たくぼゆきお)会長)が4年前から運営(うんえい)し、本年度は町内4小学校の66人が参加。大学生がスタッフとして主体的にかかわり、英語学習や印鑑(いんかん)作り、クリスマスリース作りなどに取り組んできました。
 2月は時津公民館で修了(しゅうりょう)式と「大村ずし」作り。薄焼(うすや)き卵(たまご)や桜(さくら)でんぶなどの具材と酢飯(すめし)を交互(こうご)に重ね、ぎゅうぎゅう押(お)して固めました。ひっくり返すと、黄色やピンクの色鮮(あざ)やかな大村ずしが出来上がり、子どもたちから歓声(かんせい)が上がっていました。
 とぎつサタデールームは「普段(ふだん)できないことができる」と好評(こうひょう)のようです。ほかの学校の児童や大学生とも仲良くなれます。大学生も子どもたちと接(せっ)する中で自らの成長を実感するようになったそうです。
 新年度は5月11日にスタート。地元の特産品などをエコバッグに絵付けします。

みんなで作った大村ずしを大学生スタッフに切り分けてもらう子どもたち=西彼杵郡時津町元村郷、時津公民館

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