クラゲの不思議に興味津々 相模原の科学館で企画展

優雅に泳ぐミズクラゲに見入る親子連れ=相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら

 優雅に泳ぐクラゲを見ながら、珍しい生態を学べる特別企画展「ようこそクラゲ」が、相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら(相模原市中央区水郷田名)で開かれている。淡水魚を中心に展示する同館がクラゲをテーマに企画展を開くのは初めて。

 展示しているのは、8種のクラゲ数十匹。展示コーナー入り口そばには、直径20センチほどのミズクラゲが泳ぐ水槽を設置している。青みを帯びた光に照らされながら水中をゆったりと泳ぐ姿に、子どもや女性が見入っていた。

 水玉模様を散らしたような、おしゃれな姿のタコクラゲ、逆さになってかさを水底につけて暮らすサカサクラゲ、真水にすみダム湖やため池で目撃されることがあるという小さなマミズクラゲなど、普段は見られないクラゲたちが紹介されている。

 生態を知るコーナーでは「クラゲには脳がありません。感覚器などからの情報は全身に張り巡らされた神経により伝えられます」「クラゲには心臓がありません。かさの開閉運動(拍動)によって体液を循環させています」などの説明が掲示され、来場者はびっくりした様子。「こんな生き物がいるんだね」と驚く女性客もいた。

 同館は「優雅に泳ぐ姿が癒やしになるようで、女性客が多い」と話す。

 6月30日まで。原則として月曜休館。入場料は大人390円、小中学生130円。問い合わせは、同館電話042(762)2110。

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