相模原市長選が告示、現新4氏が届け出

立候補の届け出が始まった相模原市長選=24日午前8時半すぎ、相模原市役所

 任期満了に伴う相模原市長選が24日告示され、現職と新人の計4人がいずれも無所属で立候補した。3期12年続いた現市政への評価が最大の争点で、JR相模原駅前の在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)(同市中央区)の一部返還地における開発を巡っても論戦が繰り広げられる。投票日は既に選挙戦が始まっている県知事選や29日告示の県議選、3政令市議選と同じ4月7日で、即日開票される。

 立候補したのは、届け出順に、元衆院議員の本村賢太郎(48)と、元市議の宮崎雄一郎(52)、4選を目指す現職の加山俊夫(74)、元県議の八木大二郎(55)の4氏。保守分裂の様相を呈し、いずれも政党の推薦を受けていないことなどから激戦が予想される。

 各候補者は届け出を済ませた後、市内各地で有権者に向けて声を上げた。

 本村氏は国政での経験や対話重視の市政運営を強調。補給廠一部返還地での開発の再検討も求め「まずは人づくり」と訴えた。

 宮崎氏は補給廠一部返還地での開発計画の白紙化を掲げる。「改革で市財政を立て直し、最先端の市をつくる」と呼び掛けた。

 加山氏はリニア中央新幹線の新駅設置計画など実績をアピール。補給廠一部返還地での開発の必要性も挙げ市政継続を求めた。

 八木氏は「長期多選にストップを」と現市政を批判。行財政改革や超高齢化社会を見据えた交通インフラの整備などを訴えた。

 期日前投票は3月25日から4月6日まで、区合同庁舎などで行われる。投票所によって投票期間が異なる。

 23日現在の有権者数は60万176人(男30万1103人、女29万9073人)。

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