EURO2016でベスト4に入るサプライズを起こしたウェールズ代表は、当然2020年大会でも上位進出を狙っていることだろう。24日にはハンガリー代表に1-0で勝利し、まずは予選で良いスタートを切った。
今後のカギを握るのはアーセナルMFアーロン・ラムジー、レアル・マドリードFWガレス・ベイルだが、2016年大会の時とは求められるミッションに違いがある。ライアン・ギグス率いる現在のチームはとにかく若手が多く、彼らをどれだけ気持ちよくプレイさせられるかが1つのカギだ。英『The Guardian』も若い選手たちをベイルらベテラン組がどう活かすのかを気にしている。
最終ラインならば2000年生まれのイーサン・アンパドゥ、中盤ではハリー・ウィルソン(22)、ダン・ジェイムズ(21)、デイビッド・ブルックス(21)、ベン・ウッドバーン(19)、ラビ・マトンド(18)、前線ではタイラー・ロバーツ(20)と世代別代表でもおかしくないような年齢の選手たちが顔を揃えている。
彼らはこれから伸びてくる選手で、まだギグスのチームは完成したとは言えない。とはいえラムジー、ベイルも年齢的にピークを迎えており、ワールドカップの出場権争いが熾烈なことを考えると今回のEURO2020は国際舞台でのラストチャンスになる可能性もある。
ウェールズが入ったグループEにはロシアワールドカップ準優勝のクロアチア代表が入っているが、ベイルはグループのトップに立つと自信満々だ。
「僕たちはトップを目指す。僕たちはいつだって格下扱いだが、それはいつだって正しくない。僕たちはこのグループで勝利を目指しているし、できない理由はない」
果たしてウェールズはEURO2016のサプライズを続けられるのか。チームの顔ぶれは大きく変わっただけに、読にくいチームとなっている。