シーサイドライン、京急金沢八景駅に直結 31日新駅供用

31日に開業するシーサイドライン金沢八景新駅=横浜市金沢区

 新杉田(横浜市磯子区)~金沢八景(同市金沢区)間を走行する新交通システム「シーサイドライン」の金沢八景新駅(同)が完成し、31日の始発から供用を開始する。京急線金沢八景駅と自由通路で直結し、約5分間かかっていた乗り換え時間は1分程度に大幅に短縮される。横浜市道路局と運営会社の横浜シーサイドラインは直結による利便性の向上によって、乗降客数の増加を見込む。

 シーサイドライン金沢八景駅の乗降客数は1日平均約1万5300人。従来、京急線に乗り換えるためには国道16号を横断しなければならず、両駅の直結が長年の課題になっていた。新駅は現在地から150メートル延伸。自由通路によって地上から橋上に移動した京急線金沢八景駅とつながる。

 延伸によって、シーサイドラインの運転時間が最大約40秒増加するため、平日、土休日ともダイヤ改正を実施。並木中央駅発新杉田駅行きの朝一番の発車時刻を早めるほか、朝のラッシュ時を一本増発する。新杉田、金沢八景の始発発車、終車到着時刻に大きな変更はない。運賃も延伸開業に伴う改定は行わない。

 新駅は当面、単線での暫定的な共用となるが、引き続き現在の駅の撤去や総航路などの整備を進め、2019年度中に複線化する計画。

 シーサイドライン金沢八景駅は元来、京急線金沢八景駅と直結する計画だった。しかし、1986年に都市計画決定された駅周辺の区画整理事業の進展が遅れ、89年の開業当初は現在の駅が暫定開業した。その後、同事業とともに延伸工事が進められてきた。

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