大やけどの娘放置、母と交際相手起訴 保護責任者遺棄罪

横浜地検

 大やけどを負った3歳の長女を横浜市鶴見区の自宅に放置したとして、横浜地検は25日、保護責任者遺棄の罪で、無職の母親(22)と、同居する交際相手の無職の男(21)の両容疑者を起訴した。認否は明らかにしていない。

 起訴状などによると、両被告は共謀して1日、長女が全身やけどを負ったことを認識したにもかかわらず、3日後に保護されるまでの間、病院に連れて行くなどの必要な保護責任を果たさず自宅に放置した、とされる。

 長女は全治3カ月以上の重傷で、これまでの調べに対し、母親は「長女と2人で入浴中、誤ってシャワーで熱湯をかけた」などと供述。県警と地検は長女がやけどを負った経緯についても捜査している。

 両被告は、母親の長男(5)と長女の4人暮らし。4日夕、長男が1人で自宅近くの会社事務所を訪ねて「ママがいない」などと話したため、事件が発覚した。長女は発見時、衣服を身につけておらず、やけどを負った部分にラップを巻かれ、紙おむつをはいた状態で布団に横になっていた。

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