磯遊びの魅力
磯遊びはありのままの自然を楽しめるアウトドアレジャー。
磯では様々な生き物が観察できたり泳いだりして、大人も子供も思いっきり自然を楽しむことが出来ます。
しかし磯遊びでは注意点を知らないと危険な目にあってしまうことも……。
本記事では磯遊びを楽しむために持って行きたい道具や、知っておきたい注意点を詳しくご紹介していきます。
磯遊びの時期
磯遊びの時期は夏がおすすめ。
夏がおすすめなのは水辺で涼みながら遊べることも理由の一つですが、日中の干満差が大きいため干潮時に潮だまりが出来やすく、水辺の生き物を観察しやすくなることが大きな理由です。
磯遊びに行く際には、干潮のタイミングを潮汐表で調べて足を運ぶことをおすすめします。
磯遊びの注意点
自然をいっぱいに感じながら、様々な生き物と触れ合える磯遊び。
しかし、自然の中には危険も潜んでいて、遊ぶときに知っておきたい注意点がいくつかあります。
以下に挙げる注意点を事前に知っておき、磯遊びを楽しむようにしましょう。
危険な生き物
海には自分の身を守るために毒を持っている生き物も居ます。
もし下記に挙げたような生き物に刺されたり噛まれたりしてしまった場合は、すぐに医療機関で治療を受けるようにしてください。
ここでは具体的にどんな生き物に注意が必要なのか見ていきましょう。
▼毒を持つ魚
磯遊びの際には、ハオコゼやゴンズイ、アイゴといった毒を持つ魚に注意してください。
磯で見られるこれらの魚は小型ですが、ヒレに毒を持っているため刺されてしまうと大変です。
見つけたり網で掬ったりした時には触らないようにしましょう。
▼エイ
エイは尻尾の付け根に毒針を持っています。
万が一踏んでしまうと暴れて毒針で刺されてしまうことも。エイは磯場のところどころにある砂に潜っていることが多く、エサとなる貝などが多ければ居る確率も高くなります。
特に潮干狩りが出来るような場所が近くにある場合は注意が必要です。
▼ガンガゼ
ウニの一種であるガンガゼは、その特徴的な長い棘に毒を持っています。
棘は細くて鋭いため先端に触れると簡単に刺さってしまい、毒によって強い痛みを起こします。
ガンガゼは物陰に隠れて棘だけが出ていることが多いため、注意しながら歩く必要があります。
▼ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコはフグ毒で有名なテトロドトキシン毒を唾液に含んでいる小型のタコ。
刺激を受けると青い斑点模様が体表に表れるのが特徴です。元々は南の暖かい海に生息する種類ですが、近年ではその生息域が北上している傾向があります。
見つけても絶対に触らないようにしてください。
▼クラゲ
クラゲに刺されると痛みや発熱などが起き、時には命の危険にさらされることも。
特に泳いでいる時に刺されるとパニックになってしまいがちなので注意が必要です。
また海から打ち上げられている場合でもクラゲの毒は消えず、振動などの刺激によって毒針を飛ばしてくる種類も居ますので、見つけた場合には近づかないようにしましょう。
▼カツオノエボシ
カツオノエボシは、鮮やかなブルーの体色をしたクラゲに似た見た目をしている生き物です。
打ち上げられて死んでいたとしても刺激に対して毒針を発射してくる特徴があり、場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
鮮やかなブルーに見とれて、近づいて被害にあう人が例年後を絶たないので注意してください。
干満差
海には潮が満ちたり引いたりする干満差があります。
夢中で磯遊びをしていたら潮が満ちてしまっていて、来た道から帰れなくなったというケースも。
潮の満ち引きは潮汐表にて確認出来ますので事前にチェックしておき、遊んでいて戻れなくなったなんてことが無いようにしましょう。
波・うねり
波やうねりが高い時には磯遊びは避けるようにしてください。
特にうねりはゆっくりとした長さのある波長で分かりづらく、その場所で風が吹いていなくても遠くの海上で発生している台風の影響によって磯に打ちつけてくることもあります。
波やうねりは時間によって荒れたり穏やかになったりしますので、遊ぶ前も遊んでいる最中も常に用心しておくようにしましょう。
足場が滑りやすい
磯は海藻が茂っていたり、複雑な地形で濡れていたりするため、足場が滑りやすいです。
素足で遊ぶのは絶対に避けましょう。またサンダルも引っ掛けたり脱げたりしやすいため、安全とは言えません。
滑りにくく脱げにくいマリンシューズを履いて楽しむのがおすすめです。また海藻が岩場に残っている場所はそれでもすべりやすいので、避けて歩きましょう。
日焼け・熱中症対策
磯遊びでは太陽の直射日光と、海や磯からの照り返しで日焼けや熱中症を引き起こしてしまいがち。
日焼け防止のためには、帽子や紫外線をカット出来る服で対策しておきましょう。
また遊んでいる最中の水分補給を忘れずに行い、熱中症対策を心掛けるようにしてください。
磯遊びに持っていきたい道具
ここでは磯遊びを楽しむために持って行きたい道具をご紹介します。
磯遊びを安全に楽しんだり、磯の生き物とのふれあいを楽しんだりするための道具をピックアップしてみましたので、チェックしてみてください。
釣り具
磯にいる魚を釣って楽しむのもおすすめ!タイドプール内であれば危険も少なく、魚が餌を食べるところから見れるので、子供たちも喜びこと間違いなし。
釣り初心者でも簡単に釣りを楽しむことができる釣り具セットも販売されているので、磯遊びに出かける際は持って来ましょう。
マリンシューズ
マリンシューズは足元の怪我防止に役立つ道具です。
サンダルだと肌が出ていたり、滑りやすかったりするため磯遊びではあまりおすすめ出来ません。
伸縮して動きやすく、靴底が厚くて滑りにくいマリンシューズを選びましょう。
マリングローブ
磯には岩が鋭くなっていたり、牡蠣が付着していたりして、素手だと怪我をしてしまいがち。
マリングローブを装着していればそういった怪我の予防や、手の日焼け対策をすることが出来ます。
磯遊びで自然を体感しよう!
思いっきり自然を楽しめる磯遊び。街中とは全く違う環境は、大人も子供も楽しめる事間違いなし。
道具の準備や注意点の把握をしっかりと行い、くれぐれも怪我や事故のないよう注意しながら、磯遊びを楽しんでみてください。