動画で訪日外国人にPR 金賞作品、レトロな相模湖を紹介

相模湖の土産物店で女性が射的を楽しむグランプリ作品の一場面

 東京23区の西方に位置する相模原と東京都八王子、あきる野、山梨県大月、都留5市の魅力をPRする訪日外国人客向けの動画コンテストが、このほど開催された。2020年東京五輪・パラリンピックをにらみ、5市で結成した「高尾山・リニア広域観光拠点地区連絡会」などによる試みで、受賞作は今後の観光振興などに役立てられる。

 「TOKYO WESTSIDE動画コンテスト」は、同連絡会と、関東地方の1都6県と福島、新潟、山梨、長野各県でつくる「関東観光広域連携事業推進協議会」が共催した。昨年11月から今年2月まで5市在住、在勤または在学の人を対象に公募し、多様な40作品が集まった。

 映像作家や同連絡会などによる審査を経て、グランプリ(金賞)に選ばれたのは、ハンドルネーム「arogi」さん(本名、住所非公表)の作品。2分半ほどの映像では冒頭で相模原市緑区の相模湖周辺が取り上げられている。

 女性が散策しながら相模湖そばの年代物のゲーム機が並ぶ土産物店に入り、射的を楽しんだりワカサギ釣りに興じたりする様子を、軽快なテンポの曲に合わせて紹介。ほかにも都留市の滝、富士山のビューポイント、大月市の酒蔵、電車グッズが豊富な日本旅館などが収められ、各地の魅力を伝えている。

 受賞作はコンテストのホームページや動画投稿サイトで公開。5市のPRに活用される。相模原市商業観光課は「グランプリ作品で紹介されたレトロな部分も相模湖の魅力の一つ。近くの高尾山には年間200万人以上の観光客が訪れる。外国人観光客に相模湖にも訪れてもらいたい」と話している。

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