ボッタス、F1新規則の最速ラップによるボーナスポイントが「最終的に大きな差になる」と確信

 バルテリ・ボッタスは、今季F1での接戦の結果がどうなるかは、シーズン中にドライバーが蓄積したファステストラップによるボーナスポイントにかかっていると考えている。

 F1はショーを盛り上げる目的で、シーズン開幕戦オーストラリアGPの前にルール変更を行ない、トップ10以内でフィニッシュしたドライバーのうちファステストラップを記録したドライバーに、追加のチャンピオンシップポイントを与えるとした。

 このルールにより、メルボルンではレース終盤の周回で注目を引く戦術が見られており、ボッタスは21戦後には、ボーナスポイントが非常に大きな意味を持つと考えている。

「ボーナスポイントは1ポイントだが、3ポイントかそれ以上のボーナスポイントを得れば、1年の終わりには大きな差になるだろう」とオーストラリアGPではファイナルラップ2周前の猛ダッシュで、合計26ポイントを稼いだボッタスは語った。

「1ポイントが最終的には大きな違いになる」

「もちろんリスクを取ることは厭わない。でも20ポイントや18ポイント、15ポイントを獲得できそうなら、それが追加の1ポイントよりも重要であることは分かっている。だからリスクを計算する必要があるんだ」

 2018年シーズンにこの新ルールが適用されていたら、ボッタスは7つの最速ラップ記録によって、2018年のドライバーズ選手権での順位は5位ではなく、3位になっていたかもしれない。

 新ルールは注目を集めているものの、これはF1における革新的なアイデアではない。1950年から59年の、F1の最初の10年間でも、1点のチャンピオンシップポイントがファステストラップ記録者に与えられていたのだ。

 歴史をさかのぼってみると、このルールにより1958年にマイク・ホーソーンがスターリング・モスを破って世界タイトルを獲得している。

© 株式会社三栄