災害時にペットは- 箱根町、動物救護で獣医師会と協定

災害時の動物救護活動に関する協定を締結した箱根町の山口昇士町長(右)と小田原獣医師会の飛田邦之会長=箱根町役場

 神奈川県箱根町は20日、災害時の動物救護活動に関して、小田原獣医師会(飛田邦之会長)と協定を締結した。

 町環境課によると、東日本大震災や熊本地震の際にペットと同行避難した被災者がその後の生活で苦慮した経験を踏まえ、ペット対応について盛り込んだ避難所運営マニュアルを策定しているほか、防災訓練時でも同行避難を呼び掛けている。

 町では20日現在、約600匹の犬が登録されており、災害時に犬や猫の収容や管理、治療のほか、避難所での健康相談などについて、獣医師に円滑に応じてもらえる体制を整えようと協定を結んだ。

 締結式で山口昇士町長は「大規模地震発生や火山活動活発化が懸念される。災害時に町民の家族の一員であるペットへの支援がいち早く受けられることは心強く、大いに期待している」とあいさつした。

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