リリー・フランキーの“脳内ドラマ”で小澤征悦&松本まりかが怪演

テレビ朝日系で4月5日と12日の2週にわたって放送するドラマスペシャル「離婚なふたり」(午後11:15)に出演する小澤征悦と松本まりかが、リリー・フランキー演じる主人公の脚本家・野田隆介の頭の中で繰り広げられる“脳内ドラマ”で“怪演”を見せている。

同作は、映画「桐島、部活やめるってよ」(2012年)の吉田大八監督とリリーがタッグを組んだ、“離婚”という人生の一大事に直面したある夫婦の物語。「理想の夫婦」を描かせたらナンバーワンといわれる売れっ子脚本家の隆介が、ある日突然、23年間連れ添った妻の今日子(小林聡美)に離婚を切り出されたことから物語は始まる。シナリオの執筆もそっちのけで悩む隆介の前に、今日子から依頼された弁護士・堂島正義(岡田将生)が現れて次々と要求を突き付け、隆介はさらに追い込まれていく。“夫婦は空気のようなもの”と考えていた隆介が、想定外の申し出を受けて右往左往する姿をおかくしくも切なく描く。

そんな大人の愛の物語で小澤が扮(ふん)するのは、隆介が描くドラマの主演俳優・東雲哲郎。松本はその相手役・朝比奈はなを演じる。俳優である2人が夫婦役を演じる俳優としてドラマに登場し、しかも、隆介の頭の中で展開される“脳内ドラマ”ともいうべき劇中劇にも挑む。いわば“三重構造”で、吉田監督は「ドラマの中のドラマ俳優が脚本家の脳内ドラマを演じるという、三重のうそをリアルに体現してもらうためには、小澤征悦さんと松本まりかさん、お二人の気迫と技術と華がどうしても必要でした」と起用理由を明かす。そのオファーに応えるような2人の熱演に、吉田監督も脱帽した様子で「その説得力あふれる怪演(?)にご期待ください!」とアピールしている。

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