西武・多和田にエースの自覚「チームの一発目にふさわしい投球を」

西武・多和田真三郎【写真:安藤かなみ】

4年目で初の開幕投手へ「やってやるぞという気持ちで臨みたい」

 西武・多和田真三郎投手が27日、ヤフオクドームで全体練習に参加し、自身初の開幕投手を務める意気込みを語った。

 この日は辻監督が見守る前でブルペン入りし、30球程度を投げた。オープン戦最終登板となった21日の巨人戦(メットライフ)では6回途中7失点と精彩を欠いたが、「強いボールを投げようとして、身体の開きが早くなってしまっていた」としっかり修正。「先週よりもだいぶいい。まずは上半身だけで投げないように、下半身も使って投げた」と“御前投球”で手応えを得た。

 入団4年目にして初の開幕投手を務める多和田だが、昨年はオープン戦で不振を極めローテ入りさえも危ぶまれていた。しかし開幕ローテに滑り込むと1年間ローテを守り抜き16勝をあげた。最多勝のタイトルを手にしたが、今年は投球イニング数にこだわっていく。「長いイニングを投げないとチームとしてもきつくなる。投げれるところでしっかり長いイニングを投げて、チームにとってもプラスになれば」と話し、目標投球回は昨年を上回る180回に設定した。

「チームの一発目にふさわしい投球をする。今年1年、やってやるぞという気持ちで臨みたい」。獅子のエースの自覚を胸に、28日のソフトバンク戦に全てをぶつける。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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