MICE、新庁舎 争点か 市長定例会見

 長崎市の田上富久市長は27日の定例会見で、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)について、MICE(コンベンション)施設と新市庁舎の整備の是非は、各立候補予定者の間で「意見が分かれる点になる」と述べ、争点化するとの見通しを示した。
 田上氏は、現在計画しているMICE施設や新市庁舎、新たな文化施設の整備のほか、市内各地で設置を進めている「地域コミュニティ連絡協議会」などの事業に触れ「未来の基盤づくりは道半ばだ」と述べた。
 MICE施設や新市庁舎の整備への慎重論が市民の間に根強くある点について「しっかり説明し、理解を得ることが足りなかった。どうコミュニケーションを取っていくかが課題」と指摘。これまでの3期12年を振り返る中で「新しいことを始めるには大きなエネルギーがいると実感した」と語った。

MICE機能を備えた複合施設の用地=長崎市

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