色鮮やか5万本のチューリップ 香焼 安保地区

 長崎市香焼町安保地区で、40種類5万本のチューリップが見ごろ。約2千平方メートルの花壇一面に色彩豊かなグラデーションが広がり、春の訪れを告げている。
 地区の発展を支えた炭鉱は1964年に閉山した。球根の植え付けは、海岸沿いの空き地を生かした花壇に、地域振興として約20年前から地元住民が協力し実施。今年もアンジェリケやイエロープリシマなど色とりどりのチューリップが咲き誇っている。
 好天に恵まれた27日、多くの家族連れらが足を運び、カメラやスマートフォンで撮影を楽しんだ。夫婦で訪れた同市滑石1丁目の宮崎美枝子さん(72)は「グラデーションがきれいで、すごく癒やされる」と話した。
 安保自治会の小川八州守会長(74)は「たくさんの種類が一度に見られる場所は珍しいと思う。目の保養になります」とPR。見ごろは今月末ごろまでという。

チューリップを撮影する子どもたち=長崎市香焼町

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