暴力団2人に賠償命令 宮崎市男性殺害

 宮崎市田代町で暴力団の男に刺殺された男性=当時(43)=の遺族が、殺人罪に問われ無罪が確定した同市の指定暴力団神戸山口組系4次団体会長(41)と、同組系の別の4次団体幹部組員(38)=殺人罪で服役中=の男2人に損害賠償計4600万円を求めた訴訟の判決で、宮崎地裁(五十嵐章裕裁判長)は27日、2人に計3760万円を支払うよう命じた。判決では3次団体の幹部を兼務する会長の共同不法行為責任を認定し、下位団体の幹部組員の犯罪について上位団体の幹部にも責任があるとの判断を示した。

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