オリ頓宮、楽天辰己が開幕スタメン入りか? パ新人たちのオープン戦成績

日本ハム・吉田輝星、ロッテ・藤原恭大、楽天・辰己涼介(左から)【写真:荒川祐史】

西武ドラ1松本航は軽度の肺炎で完治まで療養

 プロ野球は29日に各地で開幕する。24日までのオープン戦では2018年のドラフトで入団した多くの新人選手たちが出場。初めてプロのユニホームに袖をそ通したルーキーたちは、どんな成績を残したのだろうか。今回は昨年のドラフトでパ・リーグ球団に入団した選手のオープン戦成績(育成ドラフトで入団した選手を除く)を紹介したい。

○西武
1位 松本航(投)/2登1勝1敗0S 6.1回 率9.95
2位 渡邉勇太朗(投)/(出場なし)
3位 山野辺翔(内)/10試20打3安1本1点1盗 率.150
4位 粟津凱士(投)/(出場なし)
5位 牧野翔矢(捕)/(出場なし)
6位 森脇亮介(投)/4登0勝0敗0S 3.1回 率18.9
7位 佐藤龍世(内)/14試29打3安0本1点1盗 率.103

 1位の松本航は2試合に登板したが、軽度の肺炎で完治するまで療養となった。即戦力と言われる3位の山野辺は10試合に出たが3安打。7位の佐藤はキャンプは1軍スタートだったが、打率.103に終わった。

○ソフトバンク
1位 甲斐野央(投)/7登0勝1敗1S 6.1回 率8.53
2位 杉山一樹(投)/(出場なし)
3位 野村大樹(内)/(出場なし)
4位 板東湧梧(投)/(出場なし)
5位 水谷瞬(外)/(出場なし)
6位 泉圭輔(投)/(出場なし)
7位 奥村政稔(投)/7登1勝0敗0S 8回 率1.13

 選手層の厚いソフトバンクはルーキーを1軍で起用するケースは少ない。しかし即戦力と目されるドラ1甲斐野は、救援で7試合に起用され、7位の奥村も7試合に登板。数字だけを見れば結果を残したのは奥村か。

○日本ハム
1位 吉田輝星(投)/(出場なし)
2位 野村佑希(内)/1試3打0安0本0点0盗 率.000
3位 生田目翼(投)/(出場なし)
4位 万波中正(外)/1試3打0安0本0点0盗 率.000
5位 柿木蓮(投)/(出場なし)
6位 田宮裕涼(捕)/1試1打0安0本0点0盗 率.0.00
7位 福田俊(投)/1登0勝0敗0S1回 率0.00

 注目の1位吉田輝、5位の柿木は、紅白戦や2軍戦では登板したが、1軍のオープン戦では投げていない。まずは2軍で経験を積み将来のエース候補として期待。他のルーキーもオープン戦で目立った活躍はしていない。

オリドラ2頓宮は2本塁打を放ち開幕スタメンを当確させた

○オリックス
1位 太田椋(内)/(出場なし)
2位 頓宮裕真(捕)/17試58打15安2本8点1盗 率.259
3位 荒西祐大(投)/4登0勝1敗0S 6.2回 率2.7
4位 富山凌雅(投)/(出場なし)
5位 宜保翔(内)/(出場なし)
6位 左澤優(投)/(出場なし)
7位 中川圭太(内)/1試4打2安0本1点0盗 率.500

 大学野球屈指のスラッガーとして知られた頓宮は2本塁打を打ち、注目を浴びた。捕手で入団したが、三塁を守り開幕スタメンも当確。ドラ1の太田は投球を右腕に受け骨折、前半戦はリハビリに費やすことになりそうだ。

○ロッテ
1位 藤原恭大(外)/14試32打7安0本3点1盗 率.219
2位 東妻勇輔(投)/3登0勝0敗0S 3回 率0.00
3位 小島和哉(投)/1登0勝0敗0S 3回 率3.00
4位 山口航輝(投)/(出場なし)
5位 中村稔弥(投)/(出場なし)
6位 古谷拓郎(投)/(出場なし)
7位 松田進(内)/3試2打0安0本0点0盗 率.000
8位 土居豪人(投)/(出場なし)

 走攻守で超高校級のポテンシャルを持つ藤原はキャンプ、オープン戦と1軍でプレーし開幕1軍を手中に収めた。投手では東妻、小島が奮闘し1軍で通用することを証明した。

○楽天
1位 辰己涼介(外)/14試33打10安1本4点2盗 率.303
2位 太田光(捕)/2試6打2安0本1点0盗 率.333
3位 引地秀一郎(投)/(出場なし)
4位 弓削隼人(投)/2登0勝0敗0S7.2回 率4.70
5位 佐藤智輝(投)/(出場なし)
6位 渡邊佳明(内)/12試12打3安0本0点0盗 率.250
7位 小郷裕哉(外)/11試9打1安0本0点1盗 率.111
8位 鈴木翔天(投)/(出場なし)

 平石監督は、多くのルーキーをオープン戦で起用。1位の辰己は規定打席には達していないが3割をマークした。またルーキー第1号も記録。レギュラーの座も見えてきた。(広尾晃 / Koh Hiroo)

© 株式会社Creative2