正一塁手・オルソン故障のアスレチックス モラレスを緊急補強

アメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を翌日に控えた日本時間3月28日、アスレチックスはブルージェイズからケンドリズ・モラレスを獲得するトレードが成立したことを発表した。アスレチックスはマイナー内野手のヘスス・ロペスとインターナショナル・スロットマネーを放出し、モラレスと金銭を獲得。なお、モラレスのロースター枠を空けるために、右腕のジャーレル・コットンが10日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移されている。

現在35歳のモラレスは、昨季ブルージェイズで130試合に出場して打率.249、21本塁打、57打点、出塁率.331をマーク。日本時間8月20日から27日にかけて、昨季メジャー最長となる7試合連続本塁打(期間中8本塁打)を記録し、日本時間8月21~27日の週間MVPに選出された(期間中の成績:打率.478、7本塁打、12打点、出塁率.500、長打率1.191)。7試合連続本塁打は、メジャー記録の8試合連続本塁打(3人が記録)にあと1だけ及ばなかった。

正一塁手のマット・オルソンが右手の故障により戦列を離れており、ここ数年、指名打者としての出場がほとんどだったモラレスは、オルソンに代わる一塁手としての起用が有力視されている。12年間のメジャー生活で、一塁手として416試合、右翼手として23試合、三塁手として1試合に出場し、通算守備率は.994。一方、得意の打撃では、通算211本塁打、728打点、OPS.788をマークしている。

ブルージェイズが獲得したロペスは22歳の内野手で、2013年7月にアスレチックスと契約。5年間のマイナー生活で、通算打率.221、15本塁打、111打点、出塁率.278をマーク。昨季はシーズンを通してA級ベロイトでプレイし、84試合で打率.239、10本塁打を記録した。

なお、モラレスの今季の年俸は1200万ドルだが、サンフランシスコ・クロニクルによると、そのうち1000万ドルをブルージェイズが負担することになっているようだ。モラレスは今季が現行の3年契約の最終年となる。

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