壱岐の柴山さん 最優秀 テーマ「月と島」 全国離島写真コンクール 応募173作品から受賞

 三重県鳥羽市が主催する「月と島」をテーマにした全国離島写真コンクールで、長崎県壱岐市芦辺町のアマチュアカメラマン、柴山琢磨さん(40)の「海と月と、波のオト」が、最優秀賞に選ばれた。雲の切れ間からのぞくおぼろ月、さざめく波、両脇から伸びる岩の陰影を切り取った作品。鳥羽市のポスターやパンフレットに使われるという。
 同コンクールは、四つの有人離島がある鳥羽市が、島と特産の真珠の魅力を全国にPRしようと初めて開催。月を真珠と重ね「月と島」のテーマで昨年6月から今年1月まで173作品の応募があった。
 柴山さんは「壱岐島の夜の美しさを全国に知ってもらういい機会」と思い作品づくりを始めた。1月21日午後9時ごろ、愛機の一眼レフカメラと三脚を携え、朝日の撮影で訪れたことがある同市石田町の乙島の浜へ。高さ約5メートルの岩場に三脚を据えてシャッターを切るが、思ったような構図にならず断念。場所を変えながら何度か撮影し、波打ち際からの一枚を捉えた。
 柴山さんは「本当は晴れた写真を狙っていたが、雲によって夜空にグラデーションが生まれ幻想的な情景になった」と話した。

最優秀賞に輝いた「海と月と、波のオト」
離島写真コンクールで最優秀賞を受賞した柴山さん

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