相鉄、JR東と11月から相互直通運転 新車両を公開 

JR直通線用の新型車両「12000系」。左奥は東急直通線用20000系=相鉄かしわ台車両センター

 相模鉄道(横浜市西区)とJR東日本(東京都渋谷区)は28日、横浜市西部や県央方面と東京都心部をつなぐ相互直通運転を11月30日から始めると発表した。これまで、相互直通運転は「2019年度下期の開業予定」としていた。

 神奈川県海老名市内で開かれた会見で開業日を発表した相鉄の滝沢秀之社長は「当社の将来を担う重要な路線。魅力ある路線として成長していくことが使命だ。都心の人にも直通線を使ってもらい、相鉄沿線に足を運んでほしい」と期待を込めた。

 JR東日本横浜支社の広川隆支社長は「13年越しの大プロジェクト。安全、安定輸送の実現を通して地域住民の期待に応えたい。開業に向けて万全の態勢で準備していく」と述べた。

 また発表に先立ち、相鉄のJR直通線用新型車両「12000系」が報道関係者に初披露された。

 相互直通運転が始まると、相鉄線の車両は西谷駅からJR東海道貨物線・横浜羽沢駅付近に開業する新駅「羽沢横浜国大駅」まで約2.7キロの区間に新設される連絡線を通ってJR線に乗り入れ、渋谷や新宿方面に向かう。

 行き先や停車駅、運行ダイヤは調整中だが、二俣川駅から新宿駅までの所要時間は約44分の見通しで、横浜駅で乗り換えるより15分程度短縮されるという。

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