勝利最優先のメッツ 有望株・アロンゾが開幕ロースター入り

オフシーズンの期間を通して、メッツは有望株のピート・アロンゾをマイナーで待機させる意思があまりないことを明言。ブロディ・バンワグネンGMは、もしアロンゾがスプリング・トレーニングで開幕ロースター入りに相応しい活躍を見せた場合、アロンゾを迷わず開幕ロースターに登録する方針を明らかにしていた。そのアロンゾは、オープン戦で22試合に出場して打率.352、4本塁打、11打点、OPS1.006の好成績をマーク。首脳陣の期待に応え、見事に開幕ロースター入りの切符を勝ち取った。

日本時間3月28日、バンワグネンはアロンゾの開幕ロースター入りを発表した。それに加え、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、メッツはナショナルズとの開幕戦にアロンゾを一塁手としてスタメン起用する方針だという。メッツ期待の若き大砲は、メジャーデビュー戦でいきなりメジャー有数の好投手、マックス・シャーザーと対戦することになる。

アロンゾの開幕ロースター入りは、バンワグネンの「試合に勝つことに集中したい。シーズンの早い段階からできるだけ多くの試合に勝ちたいんだ」という方針に沿ったものである。2016年のドラフトでメッツから2巡目指名を受けてプロ入りしたアロンゾは、プロ入り3年目のシーズンとなった昨季、AA級とAAA級で合計132試合に出場して打率.285、36本塁打、119打点、OPS.975の好成績をマーク。エース右腕のジェイコブ・デグロムは「彼は僕が今まで見たなかで、最もパワーのある選手だよ」と、その長打力に驚嘆する。

今季の最初の2週間ほどをマイナーで過ごした場合、メッツはアロンゾがフリーエージェントとなるのを1年遅らせることができる。しかし、首脳陣は「ベストの25人を揃えること」を最優先し、アロンゾを開幕からメジャーのロースターに入れることを決めた。アロンゾはそれくらい大きな期待を背負い、チームに必要な戦力と見なされているのだ。

マイナーで快打を連発した自慢の強打が、メジャーの舞台でどこまで通用するのか。明日の開幕戦、シャーザーとの対戦には大きな注目が集まりそうだ。

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