相鉄・JR直通レール締結式 「東京と沿線の架け橋に」

初披露されたJR直通線用「12000系」車両(右)。(左)は東急直通線用の20000系=相鉄かしわ台車両センター

 11月30日に始まる相鉄線とJR線との相互直通運転に使われるレール施設が完成し、JR東海道貨物線・横浜羽沢駅(横浜市神奈川区)近くに新設される「羽沢横浜国大駅」で28日、レールの締結式が開かれた。

 式典では出席者がレールのボルトを締め、テープカットやくす玉割りをし、完成を祝った。つながったレールの上を工事用の車両がゆっくり走り抜けると、大きな拍手が上がった。

 相模鉄道(横浜市西区)の滝沢秀之社長は「物理的にレールがつながるのではなく、東京と相鉄線沿線に大きな架け橋がかかると思っている。夢のあるものにするため、我が社が頑張らなければならない」とあいさつした。

 式典に先立ち同日午前、相鉄線とJR線との相互直通線に使われる新型車両「12000系」が報道関係者に公開された。横浜の海をイメージした濃紺「ヨコハマネービーブルー」の車体が特徴。

 新型車両は前方監視カメラと車内防犯カメラを備え、2022年度下期に予定されている東急線との直通線で使われる「20000系」と同じく、全ての車両に車椅子やベビーカーのスペースを設けている。

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