言葉はいらない海の中へ。心かよわせる「新江ノ島水族館」

(C)kurisencho

都会に疲れてしまって、ちょっと離れたい気持ちになるそんなとき。都心にも気軽に訪れることができ便利で楽しい水族館はありますが、あえてちょっと遠出してみるのもいかがでしょう。今回2017年リニューアルした「新江ノ島水族館」をご紹介します。

都心との違いは「湘南の海と風」そして「空白の場所」

都心の水族館内の通路は狭めで、どうしても周囲の人を気にしてしまいがちですが、こちらの水族館は違いました。微笑ましいご家族連れでにぎやかではありますが、少し場所をはずしてみると、目の前には湘南の海、風が広がっています。ベンチもあるので、そんなリフレッシュできる「空白になれる場所」でちょっと休んでまた観に行って、自分のペースで進めます。

海の仲間と色とりどりの水槽、楽しいイベントであふれている。ショースケジュールも要チェック。

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泳いでいるに飛んでいるような、ペンギンはやっぱり鳥だ。そう再確認してしまう、光がキラキラふりそそぐペンギン世界が広がっています。

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相模湾を再現した大水槽では、エイ、マンタなどなど仲良く泳いでいました。「お魚が仲良く?」そんな疑問をすぐ吹き飛ばしてくれるダイバーさんとお魚の戯れる姿を見ることができます。ダイバーさんの手からエサを食べる子、「かまってよ~」と近寄る子、かくれんぼをする子。こんな海の世界で泳ぐ姿に憧れて、ダイビングに挑戦してみるというきっかけにも。

「南国」エリアは色鮮やかです

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小さめの水槽も数多く、「タツノオトシゴ」もじっくり観察できます

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限定展示もあります。「クラゲ」展示の時は、大きさも形も違うクラゲが美しく舞う幽玄な世界・・・

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屋外では大人気のイルカショーもあります。イルカプールの目の前には湘南の海が光輝いていて、ショーの前に海を眺めてのんびりする方も多く、とても居心地がよいです。

ショーのない時間、プールで泳ぐイルカを眺めていると、人懐こいイルカさんたちが何度も泳いで寄ってきてくれます。こちらの想いをくんでくれるような優しい眼差しは、宇宙人とも言われるイルカのもつ特別なパワーなのか。なんだか泣けるくらい、たまらなく至福な瞬間です。

人は「海」に支えられ生きているということを実感する場所。

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相模湾に生きる海の生物たちや漁師さんにも注目した展示、そして海そのものが人を生かしているということを伝えてくれる丁寧な展示の数々。「海」とともにどうやって人は生きてきたのか、そしてこれから何を大切にして生きていかなければならないのか、ということを考えさせてくれます。癒しあふれる水族館というだけではなく「生きる」部分にも触れることができる新江ノ島水族館。

大人同士で、一人で、お子さんとご一緒でも。目の前が海であるという開けた空間だからこそ、より身近に海を感じ、言葉はなくても伝わる自分だけの感覚を思い出すきっかけに、足をのばすのもいかがでしょう。

「新江ノ島水族館」

住所;〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目19−1

電話;0466-29-9960

交通;

・小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅から徒歩3分

・江ノ島電鉄 江ノ島駅から徒歩10分

・湘南モノレール 湘南江の島駅から徒歩10分営業時間;年中無休(季節によって営業時間が変更)

料金;大人2700円、高校生1500円、小中学生1000円、3歳以上幼児600円

(営業時間、チケット割引、イベント情報はホームページにて)ホームページ

http://www.enosui.com/

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