最近見かけた読売新聞で、Tポイントから"離脱"する企業が続出しているという記事を見かけました。日経新聞でも「揺らぐ牙城」なんてタイトルの記事が掲載されていたりして、「そんなにヤバイの?」とビックリです。
まあ現在の共通ポイントサービスは乱立しまくって百花繚乱の状態ですし、しかもPayPayとかLINE Payなんていう似たようなサービスまで登場していることを考えれば、競争による浮き沈みは確かに激しそう。そこで今回は共通ポイントサービスにまつわるデータを調査してみました。
関連記事:消費税増税に合わせて「キャッシュレス決済ポイント還元」がスタート 他人と差をつけるおトクな買い方 | TABLO
まず、4大共通ポイントと言われる「Tポイント」「楽天スーパーポイント」「Pontaポイント」「dポイント」のシェアの一端を伺えるのがグラフ1です。
会員数では楽天スーパーポイントが1億人(公式発表では1億人以上と表記)でダントツのトップ。それに続くのが8998万人のPontaポイント、6883万人でdポイントで、Tポイントは6788万人で最下位となっています。
一方、提携店舗数はTポイントが約94万店舗で圧倒的な1位をマーク。2003年のサービス開始という業界の先駆者だけあって、やはり利用できるお店の数では強さを見せています。ちなみにPontaポイントが2010年、楽天スーパーポイントが2014年、dポイントが2015年なんですが、楽天スーパーポイントってそんなに遅かったかなという印象。後発でありながら、グイグイとものすごい勢いで追い上げてきたことが伺えますね。
参考記事:液晶テレビが50%オフだって!? 春先の各社キャンペーンは見逃したら損をするおトク情報だらけ! | TABLO
次に共通ポイントサービスの利用状況を示しているのがグラフ2。調査年は青色が2015年、オレンジが2017年とやや前のものですが、利用率ではTポイントが2015年・2017年ともに6割以上で1位をキープしていました。大抵のユーザーは複数のポイントサービスを利用しているのが一般的ですから、早くからスタートしたTポイントは持っているという人も多いのでしょう。
ちなみに2019年にも共通ポイントに関する自主調査がリリースされています。20歳~49歳の男女2000名を対象としたネットエイジア「日本人のポイント活用に関する調査2019」(2019年2月27日リリース)という調査ですが、そこでも「利用しているポイントサービス(複数回答可)」の1位はTポイントでした。
そして、グラフ2でよくに気になったのは「利用していない」という人が2015年で12.9%、2017年で8.6%も存在すること。これだけ世間に浸透していて、利用するハードルもかなり低いと思うのですが、それでも利用しないという人は何故なのでしょうか。(文◎百園雷太)