足湯列車に猫列車!日本全国の変わった列車5選

限られた旅程のなかで長い移動時間は考えもの。しかし日本全国には、そんな移動時間が旅の目的になるほど、個性的な魅力にあふれた列車がたくさんあります。今回はその中から、選りすぐりの5選をご紹介します。

1. とれいゆ つばさ

福島県と山形県を結ぶ「とれいゆ つばさ」は、温泉街を散策するように列車の旅を楽しむことができるリゾート列車。最大の魅力は、移り変わる車窓の景色を眺めながら足湯(足だけをお湯につける手軽な入浴法)を楽しめること。車内には高級感のある紅花色の湯船が2槽あり、足湯利用券(350円)を購入することで、15分間ゆったりと利用できます。足湯のあとは、隣の車両にある「湯上がりラウンジ」でくつろぎましょう。畳のお座敷や本桜のテーブルが伝統的な日本建築の雰囲気を演出するラウンジで、山形県産の地酒やワイン、フルーツジュースなどを「バーカウンター」で購入することもできます。
蔵王温泉や銀山温泉など山形の温泉地を訪れるときの利用がおすすめです。

※運行状況などの詳細は公式ホームページでご確認ください。

2. たま電車

三毛猫の「たま」が駅長を務めることで一躍有名になった和歌山電鐵貴志川線。このローカル線を走るのが、初代猫駅長の名前を冠し、2009年から運行を開始した「たま電車」です。白い車体には101匹の「たま駅長」のキュートなイラストがちりばめられ、乗り込んだ車内も三毛猫一色の遊び心あふれるデザイン。猫駅長ファンのみならず、猫好きなら一度は乗りたい電車です。発着駅となる貴志川駅には二代目の「ニタマ」駅長が、途中駅の伊太祈曽駅には「よんたま」駅長が勤務しているので、ぜひ会いに行ってくださいね。途中下車をする場合は、一日乗り放題の一日乗車券(大人780円、小児390円)がお得ですよ。

3. 丹後くろまつ号

「『海の京都』の走るダイニングルーム」をコンセプトにした豪華なダイニング列車。「スイーツ」、「ランチ」、「ほろ酔い」コースなど、季節によって複数のコースを用意。海の絶景や、のどかな田園風景など、移り変わる窓外の眺めに目を向けながら、地元・丹後の食材をふんだんに使った料理やスイーツを味わえます。デザイン性に優れた車両も見どころで、漆黒の車体に金やえんじ色のラインが映える高級感のある外装と、天然木を贅沢に使った和モダンな内装、松をモチーフにした繊細な装飾はほれぼれとする美しさです。発着駅は日本三景のひとつ「天橋立」なので、あわせての観光がおすすめですよ。

※各コースによって走行ルートは異なります。詳しくは、公式ホームページでご確認ください。

4. THE ROYAL EXPRESS

横浜と伊豆急下田間などを走る伊豆の観光列車。車内には高級ホテルと見まがうばかりの贅を極めたきらびやかな空間が広がります。座席は、プラチナクラス、ゴールドクラスの2タイプを用意。プラチナクラスでは、組子などの伝統工芸技術が施された椅子や、ステンドグラスを取り入れた天井など、最上級の設えの中でくつろぎの時間を過ごせます。食事時には、バイオリンやピアノの生演奏がはじまり、伊豆の海の幸、山の幸を使ったコース料理が楽しめます。ゴールドクラスは特に家族連れにおすすめ。木のプールや絵本図書館など子どもも大人も楽しめる仕掛けが盛りだくさんです。少し奮発をしてでも体験する価値のある、非日常の世界が待っていますよ。

※食事付き乗車プラン プラチナクラス:大人35,000円(税込)、ゴールドクラス:大人25,000円(税込)

5. こたつ列車

岩手県沿岸のリアス式海岸を走る三陸鉄道。切り立った崖や真っ青な海など、息をのむほど美しい絶景を車窓から眺められるこの路線で、冬のあいだに運行しているのが「こたつ列車」です。その名の通り、こたつ(日本の冬には欠かせない暖房器具で、テーブルを布団で覆い、中に足を入れて暖をとる)で温まりながら、三陸海岸の美しい景色を楽しめる珍しい列車で、とくに眺めの良い区間ではゆっくり走行したり、停車してくれるので、写真撮影もばっちりです。
予約をすれば、三陸自慢のウニやアワビ、ホタテなどの海の幸を味わえる海鮮弁当(1,200円~)や季節のスイーツを楽しむこともできますよ。

※運賃は乗車区間の運賃(例:久慈~宮古片道1,850円)、指定席を利用する場合は座席指定料金300円。
※運行状況などの詳細は公式ホームページでご確認ください。

自分好みの列車は見つかりましたか。旅の目的地を楽しむだけでなく、移動時間まで充実させることで、旅の思い出をさらに増やしてくださいね。

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