ナポリの指揮官を務める名将カルロ・アンチェロッティは、打倒王者ユヴェントスに燃えている。
今季のセリエAも終盤に入ったが、10試合残して首位ユヴェントスと2位ナポリの勝ち点差は「15」。イタリアの絶対王者として君臨するユヴェントスのリーグ8連覇は、ほぼ確実のものとなっている。まだまだイタリアの“ユーヴェ1強時代”は終わりが見えないが、この名将は近い将来、現在のリーグの構図に終止符が打たれると予想している。
伊『la Repubblica』のインタビューに応じたアンチェロッティ監督は、ナポリについて「若いかもしれないが、私はすでに組織化され、成長の余地もあるチームを持っている。二人の重要なGKに、クリバリのような非常に信頼できる守備の要、アランやジエリンスキ、ファビアンのような素晴らしい骨組みとなるMF、厚みのある攻撃陣とかね」と述べ、自身のチームに対しての自信を口にした。
その上で、ユヴェントスについて「今までユヴェントスのような継続性を持つクラブはなかった。8連覇が全てを物語っているよ。セリエAは(PSG1強の)リーグ・アンや(バイエルン1強の)ブンデスリーガと同じ道を辿っている。ただ、ユヴェントスの時代は終了するはずだ。ミラノ勢が勢力を増しており、ナポリにも恩恵がもたらされるだろう。我々はユヴェントスが衰退したときに、その恩恵を活かさなければならない。ナポリがユヴェントスのようになることはないが、遅かれ早かれ彼らを倒すことができると思うよ」と話している。
はたして、ナポリはユヴェントスから王座を奪い、悲願のリーグ制覇を成し遂げることができるのか。まずは来季へ向けて、今季の残りの試合で結果を残したいところだ。