大村消防署に特別救助隊 18人決意新た

左腕に着ける特別救助隊員章を受け取る隊員=大村消防署

 大村消防署(長崎県大村市森園町)救助隊が1日、さらに高度な資機材を取り扱う特別救助隊に移行した。複雑多様化し広域化する各種災害や事故に対応するため。同署で3月28日、発足式があった。

 同署によると、現在の管轄人口は約9万5千人。特別救助隊設置要件の10万人には届かないが、今後も人口増加が予測され、重要拠点の長崎空港を管轄していることなどから移行された。諫早、大村両市全域と雲仙市の一部を管轄する県央消防本部(川原敦消防長)管内では、2016年の諫早消防署に続き2隊目。

 式では、救助隊員全18人が特別救助隊員章を受け取った。高橋啓介隊長(41)は「日夜訓練に励み、災害現場で助けを求める人のため不屈の精神で任務を遂行する」と宣誓した。隊員たちは約7メートルの崖から乗用車が転落した想定で訓練を披露。手際良く天井部分を大型油圧式カッターで切断して要救助者を助け出し、約100人の出席者から拍手が送られた。

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