椎名桔平が「神の手」主演、日本に「安楽死」は必要なのか?

WOWOWプライムで6月23日スタートの「連続ドラマW 神の手」(日曜午後10:00)に椎名桔平が主演することに決まった。

同作は現役医師で作家の久坂部羊氏による同名小説の連続ドラマ化で、椎名は苦渋の決断で若き末期がん患者・古林章太郎を安楽死させた腕利きの外科医・白川泰生を演じる。安楽死した章太郎の母親で影響力のあるジャーナリストがそれを告発したことから、安楽死法案の成立を巡って医学界、政界、マスコミ、市民団体を巻き込んだ大騒動に発展。白川は推進派と反対派の双方から接近され、その激しい論争の渦に巻き込まれ翻弄(ほんろう)されていく。

2015年にドラマ化された久坂部氏原作の「破裂」(NHK)に続き、再び医師役を務める椎名は「久坂部先生の作者=医師だからこそのリアリティーを存分に感じさせられる物語は、演じる役者に覚悟を突きつけてきます。気を引き締めて禁断の医療ドラマに挑みたい」と意気込んでいる。安楽死をテーマにした本作については「無意識に目を背けてきた大きな問題に、まるで自身が直面したかのような錯覚と驚きに襲われました。すぐ先の日本に必ずやってくる、終末期医療はどうあるべきなのか?という社会問題を、この作品を通して視聴者の方々にも一緒に考えてもらえればうれしい」と話している。

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