こだわりのギアが目白押し! 次世代のガレージブランドに大注目 今や情報収集の手段として欠かせない“Instagram”。山好きのみなさんの中にも、次に登る山やギア選び、山ごはん作りの参考にしている人も多いのではないでしょうか。今回は、インスタグラムで見つけた大注目のガレージブランドをご紹介。「こんなのほしかった!」そんなアウトドアギアが勢ぞろいです!

ネクストブレイクの予感! Instagramで見つけたアウトドアギア

最新の山道具や登山ファッションからリアルタイムの山の様子まで、山にまつわる様々な情報を収集できるInstagram。

そんな情報の宝庫Instagramで見つけた、“今”注目のガレージブランドをフィーチャー。ひとつひとつ丁寧に手作りされ、デザイナーの想いが詰まったこだわりの山道具をご紹介します。

<Good for nothing>

Good for nothing(グッド フォー ナッシング)
“Good for nothing”は、「何の役にも立たない」という意味。一見、何の役にも立たない無駄と遊び心を楽しむことをコンセプトとにしたブランドです。

ブランドヒストリー

キャンプが長年の趣味であり、テーブルやボックスなどのギアを自作していたというデザイナー。自分用だけでなくキャンプ仲間に製作し、DIY雑誌に取り上げられたこともあったそう。そこからモノ作りに興味を持ち、自分だけのシェルターを作りたくなってミシンを購入したのだとか。

本格的にブランドとしてスタートするきっかけとなったのは「off the grid 2018」。たくさんのガレージブランドが大手ブランドとは違った視点で作ったギアと、多くのお客さんで盛り上がる人気ぶりを目の当たりに。そこで影響を受け、自分が作りたい道具・欲しい道具を作ろうと再びミシンに向かいます。

(バックパックのデザインを追及したため、BOXティッシュケースとしては何の役にも立たないショルダー・ウエストベルト、サイドポケット等がついている。しかし、ベルト類はチェアのアームレストに取り付けることができたり、サイドポケットには小物を収納でき、非常に便利。)

初作は、“BPBTC”と名づけたバックパック型のBOXティッシュケースだったそう。何度も試作を繰り返し、納得のいくものが出来上がって友人に送った時に「これは販売した方が良い」と言ってもらえたことが励みとなり、<Good for nothing>スタート。ブランドロゴはその友人がデザインしているとのことです。

【イチオシ!】Trip pack

HARIOの02など、3~4人用のフィルターサイズに合わせた軽量なケース“Trip pack”。防水生地であるLS07で作られており、多少の湿気や水滴からもフィルターを守ってくれます。

軽量コンパクトな<MUNIEQ(ミュニーク)>のドリッパー“Tetra Drip”を一緒にしまうことができる点もポイント。キャンプや登山でも淹れたてのコーヒーを楽しみたい人におすすめです。

Good for nothingInstagram/Good for nothing

<kaede note>

kaede note(カエデ ノート)
『みんなが欲しいものよりも、それぞれが欲しいものを作りたい。』をコンセプトに、多くの機能が追加されていくこの世の中だからこそ、取捨選択をしっかり行い、よりシンプルに。でも、使いやすく。シンプルだからこそ、使い方の提案で汎用性を高めていける商品を目指し、アウトドア雑貨を手作りしているブランドです。

ブランドヒストリー

ボルダリング用チョークバッグの購入を考えたときに、「人とは少し違うものが欲しい!」と思ったというデザイナー。しかし、既製品の中で見つからなかったため、自分で作ることに。作っているうちにどんどんこだわりが強くなっていく中で、周囲からの共感を得るようになったことが<Kanade note>の始まりだそう。

そして、日々クライミングをしているときに不便に感じたことをひとつひとつ解決するべく、製作に没頭。現在は、ボルダリング用のウォレットや山で使いやすいサコッシュなども製作しています。

【イチオシ!】セミオーダーチョークバッグ

<kaede note>では、お気に入りの生地でチョークバッグを作ってもらうことができるんです。形状やサイズ、配色も選べるほか、ポケットやキーループなどのオプション追加も可能。デザインも使い勝手も自分好みのチョークバッグがほしい人におすすめです。

Kanade noteInstagram/Kanade note

<moja>

moja(モジャ)
サコッシュやコインケース、キャップなどのウルトラライトな小物を展開。愛嬌のあるキャラクター“モジャ”がトレードマークのブランドです。

ブランドヒストリー

「変なブランドがなかったので立ち上げました」とデザイナーが話す通り、目を惹くユニークなアイテムがずらり。現在はウェブショップのみの販売ですが、まもなく都内の某おしゃれアウトドアショップで販売予定とのことなのでお楽しみに!

【イチオシ!】モジャエイド

白十字のモジャがなんともいえず愛らしいデザインのファーストエイドキット用ポーチ。背面にはSOS信号が描かれています。重量はわずか9g! 登山、トレランからキャンプまで、様々なアクティビティのお供に人気のアイテムです。

mojaInstagram/moja

<mountdoor>

mountdoor(マウントドア)
気軽に山へ行ける山ギアづくりをコンセプトに、ブランド名には、空いた隙間時間に『自分だけの山への勝手口から山へ』という意味が込められた<mountdoor>。サコッシュやTシャツ、メッシュキャップなど、登山やトレランで活躍するアイテムを展開しています。

ブランドヒストリー

「エクストリームなモノづくりよりは、もっと普段の生活に寄り添ったモノづくりや提案を行っていきたい。」デザイナーのそんな想いから<mountdoor>はスタート。「普段あるものに、ほんの少し<mountdoor>のフィルターを通すことで、さらなるバリューを提案できれば…」と、ユーザーの活動などを見ながら日々モノづくりに励んでいるそう。

現在は、トレイルランニングでも使えるツバの短いキャップやスルーハイク用語の一つ“ZERO DAY”を拝借したお休み用のTシャツ、長期縦走用の山旅ザック、子供と大人が兼用できる山町ポーチなどを制作中とのこと。

【イチオシ!】山町サコッシュ

山町サコッシュの名の通り、これ一つで低山ハイクはもちろん、街でのお買い物もOK。ストラップを3点留めすることができるので、アクティブに動きたいときやお子様と遊ぶ際にも重宝します。

ドローコード付きのメッシュポケットは、薄手のシェルも収納できる優れもの。防水性・耐久性に優れた素材を使用しており、ちょっとした雨なら問題なしです。

Instagram/mountdoor

tomoyan88さんが作る木製カトラリー

携帯できるケースとともに「いつでも、どこでも」をコンセプトに、木製カトラリーを製作している@tomoyan88さん。ブランド名はまだ付けていないそうですが、yanspoon竹(スプーン)、yanfork竹(フォーク)のように、ともやんのヤンを取って全ての製作物の頭にyanを付けているそう。

カトラリーセットは、革製品のプロ@stitchmasterさんが作るかっこいいケース付き。首から常に下げておけば、山ごはんをサッと食べることができ、グループキャンプでもちょっとお隣さんにお邪魔した時に振舞われた料理をすぐにマイカトラリーでいただくことができます。

ブランドヒストリー

もともと彫刻や木工をやっていたという@tomoyan88さんは、主にひょうたんランプを作り、個展を開いたり<snow peak>にてワークショップを開催していたそう。

昨今の山やキャンプ場で増え続けるゴミ問題。そして、使い捨ての割り箸やカトラリー。登山とキャンプを楽しむ中で感じた「限りある資源を大切に」という想いから、すす竹を使用してマイカトラリーを製作するようになったのだとか。食べ終わった後も持っている水でサッと洗うか、ウェットティッシュなどで拭けばOK。まさに、自然に寄り添うカトラリーです。

【イチオシ!】yandripper桜

現在、製作真っ只中だという桜の木で作られたコーヒードリッパー“yandripper桜”。同じ山桜でも仕上がりの色がひとつひとつ異なるので、世界に一つだけのドリッパーに。山頂で最高の一杯を味わいたい人におすすめです。

@tomoyan88さんが作る木製カトラリーがほしい!という方は、Instagramのダイレクトメッセージで受け付けているとのことなので要チェック。現在、オーダー多数につき、予約での受付になるそうです。

Instagram/tomoyan88

こだわりのアウトドアギアで、最高の山旅を!

デザイナーの想いが詰まったこだわりの山道具は、いつもの山行をより素敵なものにしてくれるはず。様々なアウトドアショップに並ぶであろう今後の動向からも目が離せません。

みなさんも気になるアウトドアブランドや山道具を見つけたら、ぜひインスタグラムのハッシュタグ「#私の山道具」で投稿してみてくださいね!YAMA HACKのアカウントでもどんどん紹介していきます。

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