サンティアゴ・ソラーリに代わってレアル・マドリードの指揮官に就任したジネディーヌ・ジダンは、来季へ向けてチームをどう強化していくのか。すでにチャンピオンズリーグとスペイン国王杯は敗退し、リーグ戦ではバルセロナに大きくリードされている。今はタイトルのことよりも、来季の巻き返しへ構想を練る段階にあると言っていい。
スペイン『MARCA』は、早くもジダンが改革へ動き始めていると取り上げている。ジダンは前節のセルタ戦からチームを指揮しているが、先日のウエスカ戦との2試合で計19人もの選手を起用しているのだ。
セルタ戦ではソラーリの下で構想から外れていたGKケイロル・ナバス、DFマルセロ、MFイスコを先発させ、FWマリアーノ、MFダニ・セバージョス、フェデリコ・バルベルデを途中出場させた。
続くウエスカ戦ではMFマルコス・ジョレンテ、若いMFブラヒム・ディアス、さらにはGKでルカ・ジダンを先発させるサプライズもあった。多くの選手にチャンスを与えながら、選手たちの状態や力量を見定めているのだろう。
起用されていないのは負傷離脱しているFWヴィニシウス・ジュニオール、DFダニエル・カルバハル、GKティボ・クルトワ、出場停止があったMFカゼミロ、マルセロと再び序列が変わりつつあるDFセルヒオ・レギロン、センターバックで出番のないDFヘスス・バジェホの6名。まだ2試合だが、ジダンが復帰してから早くも改革の雰囲気が漂う。
今夏には大金を投じた補強にも動くだろうが、ジダンは選手たちの序列をどう判断していくのか。まだシーズン途中だが、来季へ向けたサバイバルはスタートしている。