ロッキーズが先発右腕・マルケスと5年4300万ドルで契約延長

日本時間4月3日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ロッキーズは先発右腕のヘルマン・マルケスと5年4300万ドルで契約を延長することで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式発表はなされておらず、ESPNのジェフ・パッサンが契約延長合意の第一報を伝えた。昨季14勝&230奪三振の好成績をマークした24歳の右腕は、少なくとも2023年までロッキーズの先発ローテーションの一角を担うことになった。

ヘルマンは2016年1月にコリー・ディッカーソンら2選手とのトレードでジェイク・マギーとともにレイズからロッキーズへ移籍。同年9月にメジャーデビューを果たし、翌2017年は初の規定投球回到達&11勝、昨季は球団新記録の230奪三振と着実にステップアップを遂げてきた。また、昨季の防御率3.77は規定投球以上の投手では球団史上8位にランクする好成績だった。

ローゼンタールによると、今回の5年契約は今季から2023年までの5年間をカバーし、2024年の契約は球団オプションになっているという。ただし、5年間のうちにマルケスがサイ・ヤング賞の投票で3位以内に2度ランクインすれば、マルケスにもオプション行使の選択権が与えられ、球団オプションは相互オプションに置き換えられるようだ。

また、契約期間中にトレードされた場合はマルケスに100万ドルが支払われ、サイ・ヤング賞を受賞した場合は5年目(2023年)とオプション(2024年)の年俸にそれぞれ100万ドル、同賞の投票で2~5位にランクインした場合はそれぞれ50万ドルが加算される仕組みとなっている。

マルケスは今季終了後に初めて年俸調停権を取得する見込みであり、今回の5年契約は年俸調停期間の3年と、フリーエージェント期間の最初の1年をカバーすることになる。昨季の活躍ぶりを考えると格安での契約延長となった感があり、ロッキーズにとって「お買い得」な契約となる可能性が高そうだ。

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