全日本ロード開幕戦もてぎ、高橋巧がレースウイーク最初のセッションでトップタイム。ホンダのエースが好発進

 4月4日、全日本ロードレース選手権開幕戦の特別スポーツ走行が、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、JSB1000クラスは高橋巧(Team HRC)が2回のセッションで総合トップタイムをマークした。

 全日本ロード開幕戦の最初のセッションとなる木曜日の特別スポーツ走行は、各クラス、午前と午後の2回にわたり30分ずつ実施。午前10時すぎから始まったJSB1000の最初のセッションは、晴れ渡った空の下、冷え込むなかでの走行となった。

 万全とは言えないコンディションのなか、最初に1分50秒を切ったのは高橋だった。開始8分で1分49秒台のタイムを記録すると、セッション中盤には1分48秒170をマーク。2番手につける中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)はこの時点で1分49秒772にとどまっており、高橋は中須賀に対し1秒以上のアドバンテージを築いていた。中須賀はその後もタイムを更新するが、高橋のタイムに及ばない。

 高橋は終盤までコンスタントに1分48秒台のタイムを刻み、そのまま1回目のセッションを制した。2番手の中須賀とのタイム差は0.478秒だった。3番手にはセッション終盤で1分49秒167をマークした野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。4番手にはヨシムラスズキMOTULへ電撃移籍した加賀山就臣で、5番手には加賀山のチームメイトである渡辺一樹が続いた。

野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 午後のセッションは14時からスタート。やや風が吹くものの、午前に比べ暖かさが感じられるなかで行われた。開始10分で、高橋が1分48秒612のトップタイムをマーク。ここに渡辺一樹、野左根、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、中須賀が続く。

 高橋はその後もタイムを更新して首位を守り続けるが、残り時間が5分になるころ、野左根が1分48秒346を記録してトップに浮上。野左根はそのままこのセッションをトップで終えた。2番手には高橋、3番手には中須賀がつけ、4番手が渡辺一樹、5番手が渡辺一馬という結果となった。

 午前中にはトップ3名だけが1分50秒を切るタイムだったのに対し、このセッションでは気温が上昇したこともあってか、4番手の渡辺一樹までが1分48秒台のタイムを記録。しかし、トップタイムとしては1回目のセッションで高橋が記録したタイムに及ばなかった。

 2回のセッションの総合結果では、ヨシムラスズキMOTULからTK SUZUKI BLUE MAXに移籍した津田拓也が11番手タイム。Kawasaki Team GREENからJSB1000デビューを飾る岩戸亮介は12番手で木曜日の特別スポーツ走行を終えている。

 JSB1000クラスの特別スポーツ走行タイム結果は以下の通り。

■全日本ロードレース選手権開幕戦もてぎ

JSB1000クラス特別スポーツ走行 タイム結果(編集部集計)

Pos. No. Class Rider Team Machine Time Session

1 13

高橋巧 Team HRC CBR1000RR SP2 1’48.170 走行1回目

2 4

野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 1’48.346 走行2回目

3 1

中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 1’48.648 走行1回目

4 26

渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000L9 1’48.851 走行2回目

5 23

渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN ZX-10RR 1’49.474 走行2回目

6 090

秋吉耕佑 au・テルル MotoUP RT CBR1000RR SP2 1’50.007 走行2回目

7 12

加賀山就臣 ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000L9 1’50.259 走行1回目

8 634

水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda CBR1000RR SP2 1’50.638 走行2回目

9 75

前田恵助 YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 1’51.030 走行2回目

10 15

Z.ザイディ Honda Asia-Dream Racing with SHOWA CBR1000RR SP2 1’51.180 走行2回目

11 71

津田拓也 TK SUZUKI BLUE MAX GSX-R1000 1’51.495 走行2回目

12 64

岩戸亮介 Kawasaki Team GREEN ZX-10RR 1’51.827 走行2回目

13 18

津田一磨 Team Baby Face YZF-R1 1’51.961 走行2回目

14 19 8h 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ CBR1000RR SP2 1’52.230 走行2回目

15 080

羽田太河 au・テルル MotoUP RT CBR1000RR SP2 1’52.257 走行2回目

16 35 8h 亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR SP2 1’52.628 走行2回目

17 36

今野由寛 Moto Map SUPPLY GSX-R1000R 1’52.811 走行2回目

18 46 8h 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 S1000RR 1’53.020 走行2回目

19 87 8h 柳川明 will-raise racingRS-ITOH ZX-10RR 1’53.166 走行2回目

20 3 8h M.アチソン KRP三陽工業&RS-ITOH ZX-10RR 1’53.332 走行2回目

21 44

関口太郎 Team ATJ CBR1000RR SP2 1’53.488 走行2回目

22 85 8h 中冨伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ YZF-R1 1’53.520 走行2回目

23 27 8h 柴田義将 NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D3 YZF-R1 1’54.193 走行2回目

24 22 8h 児玉勇太 TEAM KODAMA YZF-R1 1’55.211 走行2回目

25 76 8h 豊田浩史 NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D1 YZF-R1 1’55.508 走行2回目

26 30 8h 須貝義行 チームスガイレーシングジャパン RSV4 RF 1’56.371 走行2回目

27 78 8h 森健祐 HondaブルーヘルメットMSC CBR1000RR 1’56.723 走行2回目

28 112 8h 下田和也 Honda EGRacing #112 CBR1000RR 1’56.956 走行2回目

29 79 8h 髙橋勇輝 HondaブルーヘルメットMSC CBR1000RR 1’57.179 走行2回目

30 77 8h 岡崎裕介 Honda向陽会ドリームレーシングチーム CBR1000RR 1’57.218 走行2回目

31 73 8h 池田吉隆 NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D2 YZF-R1 1’58.356 走行2回目

32 47 8h 大貫貴彦 CLUBNEXT+ネオラグーナ CBR1000RR 1’58.406 走行2回目

※Classの8hは鈴鹿8耐トライアウト1stステージ対象チーム

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