落とし物「パパへの手紙」届けたいんじゃ 信長ツイート

信長さんが拾った手紙。父親宛てのメッセージの下には名前が書かれていた=2日午前(ツイッター名「織田信長」さん提供)

 「パパへ かぜをひかないようにね」。幼い文字で書かれた小さな手紙がJR横浜線の電車内で落ちていた。偶然拾ったのは、ツイッター名「織田信長」(@1582_odanobu)さん。父親思いの子どもの優しい気持ちがこもった手紙を落とし主に渡したいと、信長さんは熱望している。

 信長さんは、歴史上の人物に扮(ふん)してツイート(投稿)している。2日午前10時40分ごろ、八王子行きの下り電車内で落ちていた手紙に気付き、JR新横浜駅(横浜市港北区)で拾った。駅員に拾得物として届けるとともに、子どもの素直な親への思いに感動を覚えたという。

 すぐツイッターに「バカバカしいが、どうにもほっとけん事があるんじゃ、この落とし物をこのパパに届けたいんじゃ」と投稿すると、4日午後6時までにリツイート(再投稿)は14万件を超え、さらに増え続けている。

 落とし主はまだ見つからないが、信長さんは「ここまで皆が助太刀してくれるとはワシは嬉(うれ)しいぞ」「必ずパパ殿に届けるぞ!!! この文を!!!」と力を込めている。

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