4日午後3時半ごろ、宮崎市塩路の市フェニックス自然動物園で、チンパンジー1匹が展示施設=写真=から逃げ出した。気付いた来園者が職員に知らせ、約1時間後に捕獲した。けが人はなかったが、来園者を避難させるなど、一時騒然となった。
逃げたのは31歳のオスのチンパンジー「ゲンキ」で体重42キロ。ゲンキがいた施設は幅6メートル、深さ1.2メートルの水堀に囲まれており、おりはなかった。ゲンキの体がぬれていたことから、同園は何らかの理由で電柵を越えて水堀に落ち、施設外に出たとみている。
同園によると、春休みを利用した家族連れなどが多かったが、来園者や職員に襲い掛かることはなかった。職員が麻酔銃と吹き矢で眠らせて、施設から約200メートル離れた園内で捕獲した。この間、来園者をレストランや売店に避難させた。