勇壮 武者のぼり こどもの日に向け

生産が最盛期を迎えている武者のぼり=佐世保市、川口家染工場

 長崎県佐世保市相浦町の川口家染工場で、5月5日の「こどもの日」に向け、初節句を祝う武者のぼりの生産が最盛期を迎えている。
 最大で長さ7.5メートル、幅0.9メートル。宇治川の戦いや川中島の戦いなどを題材に、勇壮な武者が描かれる。型紙とのりを使って縁取りした絵柄に、赤や青、緑、黄など10色の染料で色を付け、子どもの名前や家紋を加える。
 1902(明治35)年に設立。40年前は250本を生産していたが、現在は少子化などに伴って80~100本ほど。4代目の川口直一郎社長(59)は「需要が減るのは止められないが、子どもの健やかな成長と家族の幸せを願いながら作ることは変わらない」。

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