第七十九回「バンドマンと付き合う方法教えます 其の壱」

バンドマン歴10年以上!

ホールクラス(中野サンプラザ)バンドのボーカルが、バンドマンに恋するあなたのためにとっておきの、「バンドマンと交際する方法」を伝授いたします!

はい。

胡散くさいまとめページ風に始まりました今回の『バラ色の人生』。

冒頭でも述べましたが、バンドをやってきて10年以上、私がこれまで対バンしてきたバンドマンは星の数ほどいらっしゃいます。

その中で感じた「このバンドマンはファンに手を出すな〜」という人の特徴を今から書き連ねていきます。

〈バンドマンがファンに手を出すこと撲滅委員会〉会長の私としては(たった今設立)、こんなク〇バンドマンたちによって涙する女子がこれ以上増えないことを目標に、この目で見てきた残酷な現実を書いていこうと思います。

さぁ、震えあがれバンドマンども!!

ちょっとその前に、バンドマンがついつい手を出してしまう女の子の特徴をざっくり挙げていきます。

① 顔が良い

② よくライブに来るが、バンド側が嫌がることをしない

③ 貢ぎ体質

④ ファン同志のクループに所属していない

まず①、残念ながら顔が良い子は強いです。でもこれもタイプ別があって、ちょっと複雑になるのだけど「すっぴん美人だろうなと予測できる系」「化粧美人系」とではこれも残念なことに扱いが変わってしまいます。バンドマンの多くは化粧の力が偉大なことを自分の身をもって証明していますので(笑)、華やかな「化粧美人系」の子はワンナイトスタンドとして扱われてしまうことが多いです。逆に「すっぴん美人(略)系」は本命彼女に昇格しやすいです。これも後に詳しく書く項目があります。とにかくバンドマンってわかりやすいですね!

そして②。この「バンド側に嫌がることをしない」というのは、たとえばですが過度な出待ち入り待ちをしない、握手会やサイン会などで無駄に話を長引かせようとしない(これ、長く話そうと思ってる子、ワザとなの気づいてますからね〜)、演出に水を差すようなヤジを飛ばさないなどなど、とにかくバンド側(メンバー・スタッフさん)にとって印象が良い子は顔と名前を覚えやすいです。

次の③。これは敢えて書きました。なぜならばやって欲しくないことだからです。真面目なバンドマンの脳内はバンドの人気もそうですが、売り上げを気にします。バンド側にとってありがたいことは、決してプレゼントをもらうことではなく、かなり直球に言うと「バンドにお金を落としてくれる」ことです。CD・グッズを買ってくれる、ライブに欠かさず来てくれる。これでバンド側は充分なのです、これ本当に。「え〜、プレゼントしちゃったことあるよ…」と落胆するバンギャさん、ご安心を。コスメとか食べ物のお差し入れはここには当てはまりません。重要なのは「過度に高価」なモノです。何度も書きますが真面目なバンドマンはそれを頂くことによって申し訳ない気持ちになります。それと同時に「このぶんCDを買ってくれ…!」という悲しい本音が生まれて純粋に贈り物に喜べず、自己嫌悪に陥ってしまいます。

しかし! 一部のバカなバンドマンは高価なプレゼントを頂くことに慣れてしまうと、それが「当たり前」になってしまい、貰えなかった日にはへそを曲げるという最悪な状況にもなります。それを恐れて次々プレゼント攻撃をしてしまう子に対して「この子は自分にこんなに尽くしてくれるんだからイケる(遊べる)」という浅はかな考えに至ります。つまり遊ばれやすいファンになってしまうのです。こんなおかしな状況にバカなバンドマンは付け上がってしまうのです…!

ですからお願いです。過度に高価なプレゼントは控えましょう。最終的にはお金もピュアな心もなくなってしまいます。本当にやめてくださいね、お金は大事だよ。

最後の④。これは①の「すっぴん美人(略)系」の子だと、なお効果的です。これも敢えて書きましたが、私自身はバンドを酒の肴にお友達を増やしてほしい、ファン同士で仲良くなってくれること自体、とても嬉しいです。

しかし!! グループに属していないというのはどういうことかと言うと、「ファンにバレずに遊びやすい」ということになってしまいます。バンドマンは自分の保身に余念がありません。常に最小限のリスクでの火遊びを探しています。この場合、バカなバンドマンに引っかかってしまう隙になってしまうのです。

…バンドマンに遊ばれて泣いてしまう女の子がこれ以上増えないようにと、あまりにも熱が入ってしまったため文字数を大幅にオーバーしてしまいました。

シリーズものでしばらくバンドマンの生態を書いていきたいと思います。

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