平成最後に最高の茶葉 五島で一番茶の収穫始まる

収穫が始まっている茶の新芽=五島市三井楽町

 長崎県五島市で5日、一番茶の収穫が始まった。霜の被害もなく順調に茶葉が育ち、質も良いという。一番茶の摘み取りは5月ごろまで続く。
 同市などによると、本年度は市内20戸の約45ヘクタールで茶を収穫。生茶の生産量は例年並みの200トンを予定しており、市内の茶工場で荒茶40トンになる見込み。品種は「やぶきた」が8割程度を占めるという。
 同市三井楽町の農業、松島榮さん(76)の茶園約50アールでは5日から、早生(わせ)品種「さえみどり」の新芽を摘採機で刈り取り始めた。今年は3月の気温が高かったため、例年より早い収穫。生茶で約1.5トンの生産を見込んでいる。松島さんは「天候も良く、平成最後に最高の茶葉ができた」と喜んでいた。

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